
花粉症やアレルギーで大量の鼻水に悩まされている時や、風邪で喉や鼻が炎症を起こしている時など、つい、鼻水や痰を飲みこんでしまうことはありませんか?
鼻と口は繋がっていますので、鼻水が大量に出ている時などは、自然に口の中に落ちてしまいます。
あまり気持ちの良いものではありませんが、酷い時に、これをいちいち吐きだすのも至難の業。
どんなに気をつけていても、無意識の中で、飲みこんでいる場合が多いようです。
しかし、痰や鼻水が、身体の異物を出そうとする行為であることは良く聞くところ。
果たしてそんな異物を再び身体に戻す事は、大丈夫なのでしょうか?
つい、気になってしまいますよね。
そして、鼻水や痰は症状によって変わってくる事を知っていましたか?
今回は、そんな鼻水や痰の違いについて調べてみました。
鼻水や痰はどういう時に出るの?違いはある?
風邪やアレルギー反応を起こしている時に酷くなることでわかる通り、身体の中の菌や異物を出す事を目的としています。
しかし、その症状によって形は違ってきます。
花粉症などのアレルギー症状、鼻炎
まず、花粉症等、アレルギー症状の時は水のようなさらさらとした鼻水が大量に出ます。
これはアレルギー物質を身体から追い出そうとするためです。
呼吸がままならなくなりますので、鼻をつい啜ってしまう人も多いはず。
一番喉に流れ出る可能性が高いのもこの状態です。
飲みこんでも、何か異常が起こる、という話はなかなかありません。
あるとすれば、気持ちが悪い、ということくらいでしょうか。
飲みこんだ方が良い、というわけではありませんが、いちいち出すのも至難の業なので、花粉症は辛いので、自分がなるべく楽になるように対処しましょう。
蓄膿症
嫌な臭いがしたり、黄色い膿の混ざった鼻水が出たりする場合はこれが疑われます。
他にも、頭痛や歯や頬の痛みなどの不調を起こす場合もあります。
蓄膿症は、白血球の死骸などが集まった膿が鼻の奥に溜まる病気です。
黄色いどろっとした鼻水は、飲み込むのはあまり好ましくありません。
細菌の塊であることはもちろんですが、これを飲み込むと口臭の原因になることもあります。
大体の場合、飲んだからと言って何かすぐに健康被害がでるわけではありません。
むしろ聞いた事がありません。
しかし、少なくとも口臭の原因にはありますし、誤って気管に入るのも良く無いため、なるべく吐きだすように心がけましょう。
花粉症の時のように、さらさらとしたものが大量に、というわけではないので、比較的吐きだすのは容易かと思われます。
また、蓄膿症は、集中力を欠くようなさまざまな症状が出ますので、早めに耳鼻科を受診し、治しましょう。
風邪、気管支炎など
風邪の場合、鼻水は蓄膿症と似た黄色い物になります。
これも、同じ理由で飲むことは好ましく無いでしょう。
また、風邪や気管支炎になると、痰がよく絡みます。
人前で痰を吐きだすことに躊躇して溜めこみますと、呼吸も困難になり、まず何よりも苦しいです。
なるべく吐きだすようにしましょう。
その痰ですが、飲んだからといってこれといって何か健康を害するわけではない場合のほうが多いでしょう。
胃に落ちれば胃酸は強力ですので、だいたいの菌を殺してしまいます。
ただ、気管に入ると危ないのは確かですし、日常のくせにはならないようにしましょう。
肺結核
酷くなると血痰を吐きだす場合もあります。
しかし、血痰だけならば、気管支炎などで気管支を傷つけた場合も出ますので必ずということはありませんが。
不治の病では無くなったとはいえ、今でも、国の指定する感染症の一つですので、適切な処置と治療をしなければ命に関わる病気なことは間違いありません。
さて、この時の痰ですが、最も飲みこんではいけない痰の一つです。
この時の痰には結核菌が含まれており、この結核菌は胃酸でも死滅せずに腸まで届きます。
そして、腸結核を起こしてしまう可能性もあるのです。
咳や痰が長引く時は市販薬に頼り過ぎず、病院を受診しましょう。
大体は飲んでも平気、でも長く続く場合は早めの受診を
基本的に、痰や鼻水は飲みこんで悪いわけではありませんが、上記のように飲みこむ事が好ましく無い場合もあり、さらにそれを素人が判断するのは困難なため、できることならば吐きだした方が良いです。
とは言ってもなかなか飲みこまないというのは難しいもの。
無意識のうちにいくつかは飲みこんでしまっているものです。
大体は問題ありませんので、神経質にならず、原因をはっきりさせるためにまず病院に行きましょう。
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