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点滴の効果は本当にある?持続時間や効果が表れる時間はどれくらい?

点滴の効果は本当にある?持続時間や効果が表れる時間はどれくらい?

風邪をひいてふらふらなとき・・・

病院で点滴をうってもらうと、とても楽になります。

 

行きはふわふわした足取りだったのに、帰りにはしっかりとした足取りになっていることもしばしばです。

そんな、点滴の真実についてじっくり迫ってみましょう。

 

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点滴って、何の液?

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まずはじめに、点滴にも様々な種類があります。

今回触れるのは、風邪のときによくうつ点滴です。

 

他にも、手術の後や入院時など、各患者の症状に合わせた薬剤の点滴が存在します。

また、最近は点滴バー、などと俗称されるような、美容・疲労回復などを目的とした保険外診療の点滴も登場しています。

 

「疲労回復を目的とした点滴」は、成分の比率は病院によって多少異なる場合もありますが、今回ふれる「風邪のときによく使われる点滴」と原理的には大差ありません。

点滴の中身は、生理食塩水と薬液です。

 

基本となるパックに、追加で更に薬液を足す場合もあります。

薬液としては、ブドウ糖、抗生物質、ビタミンなどがよく使われます。

 

点滴が効く理由

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点滴の主成分が、生理食塩水・ブドウ糖・ビタミン、そして場合により抗生物質であることは上述したとおりです。

それぞれの成分ごとに、点滴の効果について考えてみましょう。

 

  • 生理食塩水

 

血液中に点滴する際、真水をベースにすると、浸透圧差などにより、痛みや組織破壊、低ナトリウム血症などのリスクがあるため、血液に近いとされる生理食塩水を点滴のベースにしています。

薬効は特にありませんが、熱中症や発熱による多量発汗、下痢、嘔吐などのある場合、水分補給として優れた効果があります。

 

  • ブドウ糖

 

端的に言えば、栄養分、活力の元です。

点滴をうった帰りに足取りがしっかりとしたものになる要因の一つは、一時的にとはいえ全身に活力の元が行き渡ったためでしょう。

 

但し、そのカロリー数は200kcal程度であるため、すぐに使い果たしてしまいます。

食欲があり、食事を普通に摂れる場合には点滴に頼らずとも、充分な量のカロリーを摂取できると思いますので、点滴の必要はありません。

 

  • ビタミン

 

点滴によく使われるビタミンは、B1、B2、Cです。

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える手助けをします。

 

欠乏すると、疲労感や食欲不振になりますので、風邪のときには特に不足しないよう気をつけたい栄養素です。

ビタミンB2は、脂質をエネルギーに変える手助けをし、また粘膜を保護します。

 

欠乏すると、口内炎になりやすくなったり、肌荒れ・爪割れなどが起こります。

ビタミンCは、ストレスに対抗するために使われ、結果的に風邪に対する抵抗力を強めます。

 

※その他にもコラーゲン合成など様々な効果がありますが、ここでは省きます。

本来は、風邪や体調不良、疲労困憊になる前からビタミンCをとっておくのが一番効果的です。

 

  • 抗生物質

 

インフルエンザはインフルエンザウイルス、夏風邪の多くはエンテロウイルス、冬によくひく風邪の多くはライノウイルス・コロナウイルス、等々、風邪の多くはウイルス性であるため、抗生物質は効きません。

 

しかし、肺炎球菌などによる呼吸器疾患や、細菌性の感染性胃腸炎の場合、抗生物質が有効となります。

通常は錠剤や散薬など「内服薬」で処方されるのですが、より効果的なのが「点滴」による静注です。

 

以上をまとめると、点滴の大きな意義は以下のようになります。

 

  • 脱水症状を起こす危険がある場合の予防、及び回復
  • 食事ができないときの栄養摂取
  • ビタミンが不足している場合の補給
  • 細菌性感染症に対する抗生物質の投与

 

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点滴の効果時間は?

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薬の効果時間は、その薬の作用速度(吸収)と代謝速度(分解)によって決まってきます。

そのため、一概に効果時間を言うことはできません。

 

大人用の錠剤の場合、「一日二回、朝夕食後」や「一日三回、毎食後」のような種類があります。

例えば「一日三回」の薬は通常、規定通りに飲めば効果が2時間くらいで現れ、6~8時間で効果が薄くなるように計算して製剤されています。

 

しかし、同じ錠剤でも、医師の指示により服用量を変えると、上述の時間も変わってきます。

点滴の場合は、同じ点滴でも、滴下速度が人によって異なります。

 

また、生理食塩水+ブドウ糖だけなのか、そこにビタミンや抗生剤が入っているのか、によっても様々変わってきます。

 

一つ言えるのは、「速い速度で点滴を打てば、効果のピークは早く訪れるが、効果がなくなるのも早い」「遅い速度で点滴を打てば、効果のピークは遅くなるが、効果が切れるのもおそくなる」ということです。

 

また、抗生物質の場合は、「血中濃度が一定以上保てている時間」が長いほど、殺菌・静菌作用が見込まれますので、点滴一回だけでは、そこまでの効果は見込めません。

複数回打つか、内服薬と組み合わせるのが通常です。

 

風邪のときに打って、元気になった気がするのは、ブドウ糖と心理的作用によるところが大きいですが、ブドウ糖については効果が現れるのが早いですので、点滴を打ち終えた直後からしばらくの間は効き目があります。

 

とはいえ、点滴だけで一日八時間の仕事に耐えうるだけの力はありませんので、「朝点滴を打って一日仕事を頑張る」というのは無理がある話です(朝を乗り切る元気が欲しい、などの場合であれば点滴を利用するのもいいですが、昼過ぎには点滴の効果は切れてしまいますので、体力のない方は点滴を過信せずに休みましょう)。

 

「食事を摂る元気がわかない場合に、点滴を打って一時的に元気を取り戻し、効果のある内に食事を摂る」などの使い方、もしくは脱水症状のあるときの回復の手段として使うのが、本来の点滴の使い方でしょう。

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