頭が痛い、かゆい、といった症状は、よくありますよね。
しかし、よりによって、その場所が「つむじ」・・・。
ひょっとして何かの病気ではないだろうか?
頭頂部ハゲになってしまうんじゃないだろうか?
つい、そんな不安にかられてしまいます。
痛い場合とかゆい場合に分けてみていきましょう。
つむじがかゆい!
つむじがかゆい原因としてまず考えられるのは、洗髪方法に問題がある場合です。
爪を立てて頭皮をがりがり削っていたり、シャンプーやリンスなどが充分に流しきれていなかったり、といったことが考えられます。
また、そもそも使っているシャンプー類が肌に合っていないことも考えられます。
使用するシャンプー・リンスの量を減らしたり、成分の異なるシャンプー・リンスに変えたりしてみましょう。
洗髪方法については、以下に美容師さんが教える洗髪方法が載っていますので、参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=kluSTKwNalU
次に考えられるのが、頭皮の日焼けや乾燥による痒みです。
ご存じの通り、つむじのあたりは髪の毛によって頭皮が防護されていません。
そのため、太陽光の影響や、乾燥の影響を受けやすい場所ともいえます。
日焼けの場合は、前日などに普段より多くの紫外線を浴びていたり、つむじのあたりの頭皮が赤くなっていたりするので分かります。
乾燥の場合は、ふけが増えることが多いです。
頭皮に使える保湿剤などもあるので、使ってみてはいかがでしょうか。
他にも、偏った栄養摂取や、睡眠不足などによる「肌トラブル」がたまたまつむじのあたりの頭皮に出てきた、ということも考えられます。
頭とはいえ、頭皮も「お肌」なのです。
つむじが痛い!
そう思われるということは、表面(頭皮)が痛んでいるのでしょう。
その原因は何でしょうか。
つむじのあたりの頭皮が痛む原因としては、
- 髪の毛が引っ張られて毛根が痛んだ
- 紫外線による炎症(日焼け)
- 掻き傷
などが考えられます。
(1)については、普段とは違う髪型にしたり、きつめに髪をしばったりしたときに起こることがあります。
この場合は、しばらく毛根に対する負担を減らしてあげてください。数日経てば治るでしょう。
(2)については、帽子が有効です。
手や顔などは日焼け止めクリームなどで対策することが多いですが、意外と頭は無防備な方も多いです。
紫外線をたっぷり浴びそうな日は、頭も守ってあげましょう。
日射病対策にもなります。
(3)については、「搔きすぎくらい自分で分かる!」と思われるかもしれません。
しかし、寝ている間に搔きすぎた場合は、結構無自覚な場合も多いです。
掻き傷の場合、誰かに見てもらうか、写メなどを活用すれば自分でも分かります。
寝る前に洗髪して、しっかり油分・洗剤分を落とす、爪は短く切る、などの対策をしましょう。
何かの病気?
つむじのあたりの頭皮がかゆい、痛い、ということでしたら、上述のように、何らかの形で皮膚に炎症ができている、ということになります。
もし、つむじのあたりの内部が痛い、ということでしたら、緊張型頭痛などの可能性があります。
頭痛薬を飲んでも効かない場合はそれ以外の病気の可能性もあるので、病院を受診するとよいでしょう。
頭痛薬も、ずっと飲んでいると耐性がついてしまうこともあります。
あまり続くようなら、ペインクリニックや内科、頭痛外来などの病院を受診しましょう。
いきなり脳外科などの領域の狭い診療科を受診するよりも、初診はなるべく領域の広いところのほうが好ましいです。
はげちゃうの!?
かゆみにせよ、痛みにせよ、頭皮が傷んでいる、というのはもちろん良い状態ではありませんが、それは必ずしもハゲに直結するとは限りません。
頭皮に炎症が起き、それが治るまで約1週間痛みがあったとしましょう。
しかし、このせいでハゲることはまずありません。
ハゲの最大の敵はストレスです。
炎症よりもむしろ、ハゲるのではないか、といった心配・ストレスの方がハゲにとって悪影響となるでしょう。
だから、数日のことならあまり悩まず楽しく過ごすのがいいです。
一週間経っても治らない場合には、病院に行くことをオススメしますが、そのときも「悩んでいるだけ」の期間をなるべく短くし、早めの皮膚科受診が望ましいですね。