擦り傷、切り傷、掠り傷、出血を伴う様々な傷を幼い頃沢山作ってはお母さんを心配にさせた思い出はありませんか?
大人になってからも仕事柄など生傷が絶えないという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時重宝するのは絆創膏ですよね。
最近では防水タイプで長時間貼っていても大丈夫なものもありますが、長時間貼り続けていると粘着部分がかぶれてきて気になってしまう…
あれはいったい何故なのでしょう?
知っていそうで知らないこと、分からないことはサックリ調べてみましょう!
かぶれの原因は肌が弱いせい?接触性皮膚炎とは
「かぶれ」というのは一般にもポピュラーな皮膚の炎症で、医学的な表現をすると「接触皮膚炎」といいます。
接触皮膚炎は刺激性の物質や、特別過敏な物質が皮膚に接触することによって起きる皮膚の警告症状のことをいいます。
接触皮膚炎にもタイプによって症状は異なり、大きく3種に分類されます。
一時的刺激性皮膚炎
第一に一時的刺激性皮膚炎は洗剤や粘着剤などの化学物質に接触することによって起こる症状を指します。
絆創膏の接着部分は化学物質!では「かぶれ」はこの状態なの?といえば、答えはNO。
各種絆創膏制作会社は研究に研究を重ねており、人の肌に付くものだということで神経質なほど安全を考慮しています。
医療現場の絆創膏は勿論一般メーカーから販売されている絆創膏でもかぶれに繋がることは殆どありません。
アレルギー性皮膚炎
第二にアレルギー性皮膚炎は植物や金属などのアレルゲン物質に何度も接触すことにより症状を引き起こす場合。
使用した絆創膏がアレルゲン製品だったからかぶれた!も、否定することは出来ませんが、上記ご説明しましたとおり絆創膏の素材は人体に影響を及ぼさないよう研究に研究を重ねられています。
特殊なアレルゲンを持つ人ならいざしらず、たくさんの人が絆創膏かぶれを経験したことがあるのにアレルゲンが原因での「かぶれ」は考えづらいでしょう。
物理的刺激による皮膚炎
では最終第三、物理的刺激による皮膚炎がもっとも「かぶれ」の原因として有力だといわれています。
物理的刺激、皮膚からテープを剥がすときの刺激や貼り付け中の皮膚の刺激により皮膚にストレスがかかり、それが「かぶれ」の直接的な原因となっていると予想されます。
かぶれてしまって、どうしよう…病院にいかずとも出来る治し方
絆創膏が原因でかぶれてしまったときは、皮膚がただれたり赤くはれたり、むずむずして気にかかってしまうものです。
ですが、たったコレだけで病院なんて大げさな……と思ってしまうのも、誰もが思うことです。
そんな時は近くのドラッグストアなどへ行きステロイドを含む軟膏、有名どころで言えばオロナインなどを購入し清潔にした皮膚の塗りましょう。
乾燥してペリペリになってしまう場合はガーゼなどで乾燥を防止し、状態を気にかけてあげましょう。
2・3日もすれば存外キレイに治っています。
かぶれの痕も軟膏を塗り続けることによって普段の肌に近い状態にまで回復します。
ちょっとの辛抱が必要ですが清潔を心がけ対応しましょう。
水ぶくれはつぶしていいの?つぶしちゃダメなの?
皮膚が盛り上がり中に水が溜まった状態、ヤケドをした際も水ぶくれ症状になったりしますが、今回はあくまでかぶれ症状に併発した水ぶくれに対する対策です。
ヤケドの場合はヤケド水ぶくれの対策をとってくださいね。
さて、出来てしまった水ぶくれは、ちょっと前まではつぶしてはいけないと言われ、最近では潰しても大丈夫、などと間逆の意見も聞こえてきます。
これは単に個人で患部を清潔的に保つことが簡単になったためだと思われます。
水ぶくれを潰さないのは潰してしまった場所からばい菌の侵入を防ぐためであり、潰れていない場合は慎重に扱うのが原則とされました。
最近潰してよい!と思われるのは潰した後清潔に保ち、適切なケアをすれば常時水ぶくれを気にしなくても良いメリットがあるからです。
だからと言って水ぶくれの皮膚をベリっと潰して消毒→絆創膏!では痕になってしまいます。
針などで水ぶくれ内部の液体を抜き、消毒してから皮膚がはがれない状態の上を絆創膏で貼るというのが最も良いでしょう。
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