舌の奥の方に、「できもの」が出来る場合があります。
自覚症状が無い場合も有り、原因ははっきりとは解っていません。
特に口腔癌はあまり痛い症状が出ない場合が多いと言います。痛くないからといってそのまま放置せずに病院の検査を受けて下さい。
舌の痛みについてご紹介をしますので、ぜひ読んで下さい。
舌の奥のできものが出来て痛い場合は
有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)
舌の奥に気になるぶつぶつが出来て、口腔内に痛みや腫れ、ひりひりする感覚と違和感が生じます。
これは有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)と言います。
有郭乳頭とは、舌の奥のほうにできる、隆起した「できもの」です。
直径が2ミリ程の大きさで、横一列に10数個のおできのような丸いできものが発症するのが特徴です。
まるで乳頭のようにポコッと突き出たように見えます。
舌には味を感知するための味蕾という神経器官が有り、有郭乳頭にも乳頭部分に味蕾が存在するといいます。
そのためか、有郭乳頭が発症することで味覚に多少の違和感を感じる人もいる様です。
これといった治療の仕方は有りませんが、強いて言うなら舌(口腔内)を清潔に保つということではないでしょうか。
リステリンなどのマウスウォッシュを使うと効率よく清潔にできるのでおすすめです。
但し、味覚に異常を感じたり、有郭乳頭部分がしみたり、ヒリヒリとした痛みを感じるようであれば病院に行って適切な治療を受けるようにしましょう。
有郭乳頭だと思って放置しておいておいたら実は癌だったというケースもありますので、自己判断は禁物せす。
舌癌
舌に出来る「できもの」を考えられるものに舌癌があります。
通常は舌の前方2/3の箇所と舌の左右の縁に出来ることが多いのですが、舌の根元に出来る癌があります。
それを舌根癌と言います。舌の一部が硬い、異物感がある、口臭が伴う、しゃべりにくい、舌が動かしくい、痛い等の症状があらわれます。
まれに舌癌が原因で痛みを起こしたり、前癌状態である(まだ癌ではない)白板症、半数ぐらいが癌化する紅板症。
ごくまれに癌化する可能性がある扁平苔癬(へんぺいたいせん)が原因で痛みが起こったりすることもあります。
早期の場合痛みの症状はあまり感じないのですが、違和感を覚えたら、医療機関を受診しましょう。
もちろん早期発見、早期治療が最大の好結果を与えることは言うまでもありません。
痛い場合の症状は「舌のできものが痛いとき病院の何科に行けばいい?病気の可能性もある?」でも詳しく解説していますので、もっと詳しく知りたい方はご覧ください。
舌の奥にできものが出来たのですが痛くないのです
舌の奥に「できもの」の様なものが出来ても痛みを伴わない場合も有ります。
■ラヌラ(ガマ腫)
舌の裏側で、片側の口腔底部にできるブヨブヨした大きなこぶはガマ腫と呼びます。
舌下の唾液腺が詰まるのが原因で、こぶの中には粘液がたまっています。
よく似た病気として、舌の裏の先端部にこぶができるプランディンヌーンのう胞(粘液嚢胞)もあります。
いずれも切除できますが、再発する場合もありますので注意が必要です。
■咽頭後壁のリンパ濾胞(ろほう)
これは「喉にできものが出来たのですが」と相談に受診される方が多いそうです。
2~3mmの小隆起が咽頭後壁、つまり口をあけると口蓋垂(のどちんこ)の後方の壁に不規則に数個みられます。
これも正常の構造物でリンパ組織のひとつです。
咽頭後壁のリンパ濾胞(ろほう)が「できもの」ではないのかと疑われることが時に有ります。
これも、喉を見慣れている耳鼻咽喉科医に相談されると良いでしょう。
他にも、口の中には不思議な形の痛くない「できもの」が見つかることが有ります。
歯に関係するものであったり、またのう胞といって小さな袋ができてしまうこともあります。
いずれも耳鼻咽喉科が受診できますので、一人で悩まずに相談すると良いでしょう。
口の中の「できもの」とひと言で言っても、色々な症状のものが有ることが分かりました。
皆さんが心配している悪い「できもの」の事も有ります。
しかし、早目の受診により正常の構造物と解る場合が多いのです。
専門医は、歯科医、口腔内科・外科、耳鼻咽喉科などですので、ネットの情報を鵜呑みなどしない様に受診を受けましょうね。
舌のできものを色ごとに解説した記事です。こちらも合わせて読んでおくと安心でしょう。