朝はめた指輪。
夕方家に帰ってきて、外してリラックスしようとしたら…
と、とれないっ!
もしかして…手がむくんでる?!
ほっそりしたキレイな手に、むくみは大敵。
手のむくみはどうして起こるんでしょう。
その原因と、どうしたらすっきりするのかを一緒に見て行きましょう!
なんでむくむの?
それは、水分が体の組織に溜まってしまっている状態で、医学用語では「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれます。
本来水分は、血管の中や細胞、臓器の中にあるべきものですが、いろいろな原因でそれらの中(だいたい血管や、リンパ液を流す管からであることが多いです)からもれ出してしまい、皮膚の下などにたまってしまうのです。
漏れだす原因は、管の流れが滞ったり、血液が薄まってしまうことが挙げられます。
手がむくむのは異常?
なので、足ってよくむくみませんか?
あとむくみやすいのは、顔。
でも、手がむくむって…?
実は、体の中心(血液のポンプ、心臓です)から遠ざかれば遠ざかるほど、水分の流れは悪くなり、むくみやすくなってくるのです。
なので、だいたいの場合は血液やリンパ液の流れをよくしてやれば解消するはずです。
また、お薬を飲んでいる場合、その副作用ということもありえます。
でも、ちょっと待って!
むくみを見るときに、注意してほしいことがあるんです。
本当に、手「だけ」?
それとも全身?
それが非常に大事です。
また、その他に症状(熱や息苦しさ、最近お腹が妙に張ってきたなど)はないかどうか。
もしあれば、全身の病気のせいでむくんでいるのかもしれませんから、受診を先延ばしにしないようにしましょう。
手「だけ」がむくんでいるとき
しっかり全身をチェックしたけど、やっぱり手だけがむくんでいる。
なぜそんなことが起こるのでしょうか?
ここでは原因を、他の症状がある場合とない場合に分けて見ていきましょう。
他の症状がない場合
本当にむくみだけの場合。
これは、先程も書いたように「血流やリンパの流れがよくない」ことが考えられます。
また、もしあなたがワキの近くのリンパ節をとる手術(乳がんのリンパ節郭清術など)をされている場合、手術の後遺症でむくむこともあります。
しびれや痛みが伴う場合
しびれは、手の先がじんじんするものではありませんか?
指先の色もチェックしてください。
寒いところで症状がひどくなったり、指先の色が変わってしまったりしませんか?
この場合、血の巡りがかなり悪いと思われます。
重篤になると、「レイノー症候群」が疑われます。
これは膠原病でしばしば見られるのですが、指先にいく血管が寒さのあまり痙攣をおこし、ぎゅーっと狭くなって血流が悪くなるものです。
また、痛いしむくんでいるなぁ、おかしいなぁ、と思っていたものが、実は病院で関節リウマチの症状(「朝のこわばり」といいます)とわかった、ということもあります。
なので、指が曲げやすいかどうかも是非チェックしましょう。
健康な人なら(何なら病気の方でも)、指がまげにくいほどむくみがでるということはそうそうありません。
指が曲がりにくければ、病院を受診しましょう。
ずっとむくんだままはイヤだ!
こうやっていろいろチェックすれば、原因のアタリはつきそうですよね。
大きな病気が隠れていそうなら病院に受診するのはもちろんですが、普通にむくんでいるだけだったら自分でなんとかしたい!
そんなときに役立つ方法を集めました。
運動
運動といっても大したものではありません。
- 手をぐっと上に伸ばす。
- その姿勢のまま、手をぐー、ぱーしたり、ぶらぶらとしたりする。
- 手をおろし、少し低めのテーブルなどに手のひらを押し付けて、指を自分側に向けるストレッチを行う。
これだけで、だいぶ違います!
ツボ押し
手のひらのツボを押します。
親指と人差し指が合わさるところ(それぞれの付け根の交わるところ)をぐっと押します。
合谷というツボで、痛気持ちいいです。
その他の指と指の間を押さえるのもいいでしょう。
マッサージ
手の先から付け根に向けて、ぐーっと血液をもみ送るイメージでマッサージ。
お好みのアロマオイルを使うと、よりリラックスできていいでしょう。
しびれや痛みもあるんだけど…
このように自分でむくみを取る方法を解説してきましたが、しびれや痛みがある場合は自分で判断せず、病院を受診しましょう。
受診するのはひとまず内科で構いません。
そのときに自分がどういう症状でここに来たのか、もしかしたら怖い病気ではないか心配だとしっかり説明しましょう。
ただのむくみではなく、こういうことがあったからおかしいと思って来ました、というように言えばよいでしょう。
「朝のこわばり」があったり、指が曲がりにくいなどがあればリウマチを疑って、膠原病内科、アレルギー内科、リウマチ科などの受診をおすすめします。
いかがでしたか?
自分のむくみが、ただ血流が悪いだけなのかそうでないのか、おおよその目安にしていただけると嬉しいです。
その上で、美や健康の大敵「むくみ」をすっきり退治しちゃいましょう!
もし大きな病気が心配なら、迷わずお近くの病院を受診されてくださいね!