普段あまり意識することのないおなら。
人がいる席でためらうのは当然ですが、自分一人の生活空間の中ではそれほど意識することなく、生理現象の一つとして深くは考えませんね。
しかしちょっと立ち止まって、そもそもおならって何?うわさされているように火を近づけると燃えたりするの?
といった疑問について深く考えると案外わからないことが多いもの。
一度その「おなら」について考えてみましょう。
おならの成分って何?
おならがガスの一種であることはほとんどの方がご存じかと思います。
ではこのガス、どういった原理で発生するのでしょうか。
少し専門的な話しになりますが、消化によって小腸の上部で吸収されなかった食物の残りは、小腸の下部や大腸で腸内細菌の作用によって分解されます。
この時の分解作用によってガスが発生するのですが、腸管から吸収しきれなかったガスが肛門から排出されるものが一般的に言われるおならの正体なのです。
火の近くでおならすると燃えるってホント?
コメディ番組の企画にありそうな内容ですが、おならは燃えるのでしょうか。
実は燃えます。
おならがガスであるということは今お伝えした通りなのですが、このガスにはメタンや硫化水素が含まれます。
これらは可燃性のガスであるため理論上は燃えるガスなのです。
ただ、食べた物やその時の体調による消化の加減などによって成分は一定ではないため、おならは必ず燃える、とはなりませんが可能性は十分にあります。
有名な話で牛のゲップは高濃度のメタンからできているというものがありますが、おならにも同様の成分が含まれます。
過去に牛舎の牛のおならに火をつけようとして爆発炎上したというものがあるそうなので、あまりバカにしてはいけないのかもしれませんね。
おならには色があるの?あるとしたら何色?
マンガなどでおならの部分に黄色や茶色の着色をして目立つように描写されているものがありますが、おならには色があるのでしょうか。
先に書いたようにおならの正体はガスです。
ガスそのものには色がありませんので当然おならにも色はありません。
ただ大腸付近から発せられるガスであるためその臭いは大便に近いことがよくありますね。
そういったことから連想される色として黄色、茶色などがイメージ的に使われるのでしょう。
おならは生きていれば老若男女関係なく出てくるものです。
必要以上に恥ずかしがるものではないのかもしれませんが、体調などによって同じものを食べても臭いは人によって様々です。
腸内が健康であれば消化吸収も健全ですので顔をしかめるようなひどい臭いとはならないとのこと。
健康のバロメーターとしておならの臭いを少し気にしてみてもいいのではないでしょうか。