トイレに行って用を足した時に、尿に血が混ざっている!
そんなことがあると、不安になりませんか?
尿は健康のバロメーターと言われていて、尿の色や状態、成分などで健康状態を把握したり、病気の発見に役立ったりします。
とは言っても、普段から排泄と血が結び付きににくい男性と違って、女性は生理もあるため、血が赤くても「生理がきたかな?」と思って気付かない場合も多いはず。
しかしこの血尿。
実は、女性に多く診られる病気なのです。
今回は、女性に多い、血尿の出る病気について調べてみました。
なぜ女性に多いの?
その原因は様々ですが、多いとされる膀胱炎やホルモンバランスが崩れやすいのが女性なのです。
女性は尿道が短いため、膀胱炎になりやすいと言われています。
一般的に、女性の血尿はなる可能性は高いですが軽度のものが多く、男性は重篤なものが多いとされています。
しかしこれは一種の目安なので、尿に異常がみられたらすぐに受診することをおすすめします。
原因は?治療法はある?
生理やホルモンバランスの異常
実際に血尿が出ている場合と、経血だと勘違いする場合があります。
どちらにせよ、生理中では無い時の出血は不正出血ですので、子宮癌などの可能性も出てきます。
産婦人科や内科を受診しましょう。
検査で、血尿かそうでないかはすぐにわかります。
膀胱炎
女性は尿道が男性と比べて短いです。
そのため、尿道から細菌が入り、膀胱炎になりやすいと言われています。
- 何回もトイレに行きたくなる。
- 排尿の時に痛みがある。
- 残尿感
などが、膀胱炎の特徴的な症状です。
軽い場合は、自然治癒で治る場合もあります。
急性膀胱炎や、一部の慢性膀胱炎の場合は、内服薬の使用や、抗生物質の投与を行って、一週間程度で症状が落ちつきます。
急性膀胱炎が慢性化し、慢性膀胱炎となった場合は、より長期にわたり治療が必要になります。
しっかり治さなければ、また、症状が出てくる可能性もあります。
これらは血尿が見られる場合はありますが、検査しなければわからない、目に見えない血尿の場合が多いです。
目で見えるほど真っ赤な血尿の場合は、出血性膀胱炎が疑われます。
⇒血尿の色で病気が決まる?茶色やオレンジ、ピンクのときの病気は何?
ウイルスが原因の場合が多く、この原因となるアデノウイルスは、効果的な薬がないために水分を多くとって自然治癒を待ちます。
しかし、もちろん素人診断は禁物です。
異常があれば、泌尿器科などを受診しましょう。
遊走腎
寝た状態と比べて、立った状態で腎臓が過度に下がり、尿管や他の臓器などを圧迫する病気です。
腰痛や、側腹部痛の鈍痛を訴える人が多く、歩行したり、重い荷物を持つなどすると悪化します。
血尿もかなりの確率で診られますが、こちらは目では確認しにくく、尿検査をしてみないとわかりません。
他にも頻尿や残尿感、排尿した時の痛みなどがある場合もあります。
症状が重く無い場合、症状が無い場合は経過観察を行います。
他にも、細身の人は脂肪をつけるようにしたり、運動療法を行うこともあります。
それ自体が重い病気なのではなく、経過観察をしながら、腎不全にならないように気をつけて行く病気です。
慢性糸球体腎炎
腎臓の糸球体が炎症を起こす病気です。
腎臓は正常なのに、蛋白尿や血尿が見られるのが特徴です。
また、血尿はありますが、痛みが無いがありません。
放置すると腎不全にも繋がる大変な病気です。
治療法は、手術やステロイド剤の点滴を行います。
悪性腫瘍
膀胱癌や尿道癌など、だいぶ進行した状態になると、血尿が出る場合があります。
こちらも痛みはありません。
癌は、そのほとんどが無症状なものなので、おかしいと思ったら検査してみることをおすすめします。
素人診断は禁物!おかしいと思ったらすぐ病院へ!
冒頭の方で、女性の血尿は軽い場合が多い、とは言いましたが、中には、命に関わるような大きな病気も含まれています。
血尿は女性の場合、原因は?病気?ストレス?痛みなしのときは・・・
特に、痛みが無いのに尿に血が混じる場合は要注意です。
なんとなく普段より赤く見える、程度かもしれませんし、普段と同じ色なのに尿検査をしたら血尿だった、という場合もあるかもしれません。
普段から、健康診断はしっかりと行い、おかしなところがあれば再検査を必ずお願いしましょう。
軽いものであっても素人診断が危険なもの、必ず病院を受診して、しっかりと診断をつけましょう。