トイレに行っていつものように用を足すと、なんだかおかしい…。
もしかして、いつもより臭い?
そんな日はありませんか?
尿は、少なからず臭うものなので、少しくらいいつもより臭いがきつくても、あまり気にしない人も多いはず。
でも、もしかしたらそれは、病気のサインなのかもしれませんよ?
尿はどうやってできるの?
まずは尿ができる仕組みを調べて行きましょう。
私達の身体には、全身に血液が流れています。
その血液は、腸などから吸収された栄養や酸素を身体に送るという働きの他に、身体中の不要なものを集めてくるという役割があります。
この、不要な成分の入った血液が腎臓に送られ、それが濾されて原尿になります。
さらにその原尿が再吸収され、その中で残った本当にいらないものが尿となって膀胱へ溜まっていきます。
それが尿道を通って排泄されるわけです。
この過程でなんらかの異常、または行う器官で炎症があれば、尿の成分や色や種類、臭いにまで影響が出てくるのです。
尿が臭くなる原因は?対処法はある?
つまり、尿は健康のバロメーターなのです。
少しおかしいと思ったら、臭いの他にも色や状態などいろいろチェックしてみましょう。
食べた物の匂いがうつる
え?と思うかもしれませんが、経験した事がある人は多いはず。
仕事中に、つい珈琲を飲んでしまう人は、珈琲の香りがしたり、また、カレーを食べたらカレーの臭いが!なんて人もいるようです。
疲れている時やストレスを感じた時に起こりやすいようなので、しっかりと水分を取ってぐっすり寝る様にしましょう。
⇒水分補給は水、お茶、麦茶、スポーツドリンク、ジュース、どれがいいの?
水分不足、脱水症状
水分が不足していると、尿の濃くなって臭いもきつくなります。
たくさん運動した時や、気温が高い時などいくら水分を摂ってもあまりトイレに行きたくならないなぁ、なんて思う時はありませんか?
その時に排尿をすると、とても濃い尿が出ると思います。
水分不足のサインです。
気温が高い時は熱中症になってしまっているかもしれませんし、酷くなると脱水症状にまでなってしまっているかもしれません。
これは、命にかかわる場合もあります。
膀胱炎、尿道の炎症
頻尿で残尿感があったり、痛みがあったりする場合は膀胱炎など、炎症を起こしている可能性があります。
化膿してしまっている場合もありますので、泌尿器科などを受診し、適切な処置を受けましょう。
感染性の炎症を起こしている場合、尿が白濁している場合があります。
注意して見てみましょう。
糖尿病
尿に甘ったるい臭いが混じっている時は、糖尿病の疑いも出ます。
糖尿病は、放って置くと壊死や失明の原因になる恐ろしい病気です。
他に、喉の渇きや手足の痺れなども特徴として上げられます。
よく、太っている人が糖尿病になりやすい印象がありますが、確かに糖尿病の原因として肥満はあげられますが、発症すると体重が不自然に減少していく場合が多いです。
早急な治療が必要な病気ですので、すぐに受診して検査を受けましょう。
他の病気の可能性も疑われますので、最初は内科で受診するのが良いでしょう。
はっきりとした診断が下れば専門医の紹介を受ける事ができると思います。
尿は身体のバロメーター、おかしいと思ったら早めの受診を!
尿だけでも、わかる病気がたくさんあることがわかります。
尿は、本来嫌なアンモニア臭がするものです。
しかし、いつもと違う、というのは、それは身体が発しているサインだと思ってください。
そして、他にも不調を身体が訴えている場合は、病気の疑いがかなり強いとも言えます。
そうでなくとも、疲れやストレス、脱水症状などで身体が限界を示しているのかもしれません。
おかしいな、そう思ったら早めの受診、治療をしましょう。
もし血尿が出ている場合はこちらの記事も参考にしてみてください。