小説やドラマなどで、血の気が引く、という言葉を良く耳にしませんか?
頭が真っ白になるというか、目の前が真っ暗になるというか、とにかくという感覚になると、血の気が引いた、と感じる事ができます。
物語の中のように何か恐ろしいものを見た時や、恐ろしい目に遭う事を想像したりすると緊張や不安ですーっと血の気が引く事はあります。
しかし、そんな場面では無いのに急に血の気が引いた。
めまいがして、冷や汗まで出る。
これってもしかして、何か悪い病気なのかも?
そんな事を思った事はありませんか?
今回は、そんな血の気が引く場面で考えられることで代表的なものを調べてみました。
血の気が引くとはどういう状況?原因は?
具体的に言うならば、めまいや立ちくらみと言った症状がそれです。
それではどのような状態の時になりやすいのでしょうか?
自律神経の乱れ、睡眠不足、ストレス
大きな仕事を抱えている、何か不安な要素があって心配でたまらない。
そういう時に、突如めまいに襲われることもあります。
また、仕事や勉強が忙しく、寝不足の時も、立ちくらみを起こす事がよくあります。
自律神経失調症など、自律神経が乱れている時も、これが強く出ます。
睡眠不足、強い不安やストレスは、結果的には自律神経の乱れを誘発します。
そうなる前に、上手なストレス解消法を身に付けましょう。
余談ですが、仕事や勉強などで徹夜すると、すぐに立ちくらみを起こしたり体調不良になりますが、仲間と楽しく飲み明かしたり、楽しみの為に一晩寝ずに過ごした時は案外、そこまで酷いめまいに襲われる事はなかったりします。
やはり、ストレスは万病の元ですね。
貧血
血が足りない状況ですので、瞼の裏が真っ白になったり、文字通り、顔が真っ青になって倒れてしまう事があります。
その前兆として、ふらふらとめまいや立ちくらみに襲われる事が多いです。
女性の場合、生理中なども貧血になりやすい為、立ちくらみを起こしやすいです。
普段から慢性的に貧血傾向な方は、血液内科など受診しましょう。
生理の時、一次的にそうなりやすいと言う方は、サプリメントや栄養強化食品などで鉄を補給すると、少しはましになるかと思います。
しかし、倒れるほどの出血の場合は、子宮内膜症など他の病気の可能性もありますので、一度病院に行かれると良いでしょう。
これと、似たような状態で、多く出血をすると、怪我のショックと実際の出血が重なって、血の気が引いて倒れてしまう人もいます。
更年期障害
40代半ばから60代くらいの閉経前後の方は、これを疑う場合が多いはずです。
めまいや立ちくらみの他に、顔の火照りや発汗などの症状があります。
その他、妙に苛々する、という方もいます。
閉経前後の女性に、ほぼ必ず起こるため、病気ではありませんが、それゆえ、その症状の大きさには個人差があり、中には日常生活を送るうえで支障が出てしまう場合もあるようです。
漢方薬などを上手に使い、自然と収まるのを待ちましょう。
もちろん、漢方薬は漢方医の助言が必要ですし、あまり酷い場合は医師に相談してみると良いです。
その他の病気
高血圧や、低血圧、低血糖の時にも立ちくらみは起こります。
また、脳がなんらかの異常を起こしている時も、ふらりとめまいを起こすことがあるので注意しましょう。
良く寝ているし風邪気味というわけでもないのに、日常的に、頭痛と立ちくらみを感じているようでしたら、何かしらの病気である可能性は高いので、病院で一度検査を受けてみると良いでしょう。
血の気が引くにもいろいろ理由が、続くようならば早めの受診を
この症状を起こす人はとても多く、一度は体験した事があるという人がほとんどでしょう。
なので、つい病気のサインであっても見逃してしまいがちです。
たいしたことはない、病院にかかるまでもない、と思っていませんか?
そして、実際本当に病院にかかるまでもない病気は多いのです。
しかし、自分の普段の生活や、服用している薬、体調、ストレスや不安なども考えて、何も心当たりがなければ特に何か違う病気が隠れている場合もあります。
倒れるほど酷い、日常的に頻繁に起こる、などの場合は、早めに病院に行き、原因をはっきりさせた方が良いでしょう。