この間ぶつけた時できた痣が、そういえばまだ治らない。
または、この痣、いつぶつけたっけ?と疑問に思ったり。
ほとんど痛まない小さな痣であっても、いつまでも消えないと心配になってきますよね。
そして、不自然な痣で一番に思いつくのが白血病という恐ろしい病気であることもあり、調べれば調べるほど不安になってきます。
しかしこの痣、ぶつけた時の対処で治りも随分と差が開いてきますし、ぶつけた時にはあまり気にしていなかったのに、だいぶ時間が経ってから痣になっていたりと、様々なパターンがあります。
なかなか治らない、痛みが引かない痣についてどんな原因があるか調べてみました。
自分の状態と照らし合わせながらチェックしていきましょう。
内出血とはどういうもの?どういう時にできる?
扉に指を挟んだり、どこかに強くぶつけたり、すると時間の経過と共に皮膚の色が変色して、腫れと痛みが出てきます。
頭にできればたんこぶになります。
痣として現われる内出血は、皮下組織の血管が破れ、血液が溜まって腫れるものです。
打撲後すぐには現れず、数日後に現れ数週間で消えていきます。
これが一般的な内出血です。
このため、あまり気にならないようなちょっとぶつけてしまった、というものだと忘れたころに痣が現れるので、身に覚えの無い痣が出来上がる場合が多いのです。
内出血が治らない、原因は?
数週間経っても内出血が治らない場合、いくつかの原因が考えられます。
それにより、何科を受診するかも変わってきますので、一番近い症状のところへまず受診しましょう。
打撲後のケアを充分にしなかった
強く打ちつけた場合、すぐに冷やすなどの処置をしなければなりません。
その処置を充分にしないと、炎症の収まりが悪く、すぐに処置をした場合に比べ炎症の範囲が広がり、治りが遅くなってしまう場合があります。
明らかに打撲の場合は、すぐにアイシングをしましょう。
骨折など、他の大きな怪我が無ければ、いつもより時間がかかるだけで自然と治ります。
皮膚組織に異常が出てしまった
しっかりと処置をしたのに、いつまでも皮膚の変色が消えない場合は、皮膚が変色して痣になっている場合があります。
この場合は、皮膚科を受診しましょう。
他に大きな怪我をしている
ただの打撲だろうと、冷やしただけで放置している、なんてことありませんか?
いつまでも痣どころか痛みが引かない場合、骨折や捻挫をしている場合があります。
特に、足の指など、案外折れていても日常生活がおくれます。
ちなみに私の弟は、骨折に三日くらい気付かずに生活していました。
結構、こんな人は多いです。
いつまでも痛みが引かない場合、一度もレントゲンなどを撮ってもらっていないという時は整形外科を受診しましょう。
ただの打撲ではないかもしれませんよ?
病気で出来る痣
打撲など外的な衝撃が無くても痣ができる場合があります。
それが、病気によってできる痣です。
しかし上でも書いた通り、ぶつけて数日後に痣は出来る為、ぶつけた事を忘れているだけ、というのがほとんどですが、稀に以下のような病気が原因の場合があります。
心配ならば、一度病院を受診して見ましょう。
悪性黒色腫
痣、というより真っ黒な、ほくろと言った方が良いと思います。
ほくろに似ていますが周囲がぎざぎざしており、1㎝以上あるものが多いです。
歪な形をしているので痣にも見えることもあります。
血小板減少性紫斑病
血小板が減少する病気です。
血液凝固作用が低下しますので、少しぶつけただけでもすぐに内出血を起こします。
白血病
いつまでも消えない痣で、一番怖くなるのがこの病気でしょう。
よくドラマなどでも、ふと脚や腕に覚えのない痣があって…という描写があり、不安を大きくします。
しかし、大体はぶつけた事を忘れているだけで、そんなに問題はありません。
白血病の時にできる痣と、打撲で痣には以下のような違いがあります。
- 痣の治りが遅く、治る前に次々と別なところにも痣ができて痣だらけになる。
- 倦怠感や長期の微熱、貧血などの症状も伴う。
- 鼻血や歯茎からも出血も増える。
- 頭痛や吐き気、息切れなどを起こす。
これらの症状が見られるようならば、白血病や他の病気を疑って受診してみると良いと思います。
ぶつけたらすぐに冷やすのが治りやすくするコツ!他に異変があるならすぐ受診を!
痣というのは、できやすいのでつい放っておいてしまったり、逆に大変な病気の初期症状であることも多いのでつい必要以上に心配になってしまったり、ということがあるでしょう。
複数痣ができた場合であっても、だんだんと消えていく場合はそんなに問題はありません。
しかし、いつまでも痛みが続いたり、痣が増え続け治らなかったり、という場合は病院へ行く事をおすすめします。