風邪かな?と思ったらいつまでも続く咳。
最初から咳だけの場合もあれば、風邪をひいていて咳だけがいつまでも続く、ということもあるでしょう。
いつまでも咳が続くと思いつくのは怖い病気。
でも、まさか自分が、とは思うし、咳だけで会社を休んで病院へ…というのもちょっと…と思ってしまっていませんか?
痰が絡む咳は、それだけで喉の奥によくないものが停滞している証。
一体どんな病気があるのか、自身の症状がどんなものに当てはまるかチェックしていきましょう。
痰が続く咳、どんな病気がある?
アレルギーなどでも咳は出ますが、それは痰の絡まない乾いた咳であることが多いです。
風邪の初期症状でもこの咳が出ます。
もちろん乾いた咳の場合も重篤な場合もありますが、痰が絡む症状があまりにも続く場合も、下記のような重篤な病気になっている可能性が高いです。
風邪
風邪がいつまでも治らず、咳だけが続いている場合があります。
あきらかに風邪の症状の後でしたら、咳止めの市販薬で様子を見ても良いでしょうが、風邪の時に受診しているのならばそれがまだ治っていない状態ということですので、薬を飲みきってしまっても、もう一度病院へ行ってみるのもよいでしょう。
気管支炎、肺炎
高い熱が出る場合もあります。
炎症を起こしていますので、粘性の黄色い痰が出るのが特徴です。
こちらは、特に夜中に酷い咳が出て眠れない場合が多いわかりやすく症状が重い病気ですので、市販薬などに頼らずすぐに病院へ行きましょう。
ちなみに、私は幼いころ肺炎を患いましたが、その時は熱も出ず昼間はぴんぴんしていたので学校にも気付かずに通っていました。
そういうこともありますので、夜の咳が続く時は注意が必要です。
肺結核
続く咳と血痰が有名な症状としてあります。
よく、ドラマの一場面を見て、吐血をすると思っている方がいますが、吐血するというのはあまり聞きませんしおそらくしません。
咳と共に喀血しているのが正解ですが、そこまでいくのはだいぶ末期だと思われます。
まずは、止まらない咳と痰や倦怠感など風邪と同じ症状からはじまり、すすんでくると血痰や体重減少といった症状が出ます。
風邪と疑わしき段階で病院を受診し、続くようでしたら肺結核か気管支炎が疑われそちらの検査に入ると思われます。
肺癌
日本人が死亡する原因の癌としては上位に上ります。
理由はいくつかありますが、まずは進行がとても速いこと、そして多くの癌がそうであるように、初期にはほぼ無症状であることです。
そして、ある程度進行すると初期症状として、続く咳や痰などが出てきます。
これは風邪の症状とほぼかわりありません。
そして、酷くなるとさらに咳が続いたり、血痰が出るなどの症状も見られ、体重も減少します。
これは肺結核や気管支炎と似た症状と言えます。
いずれにせよ、定期健診で肺癌の検診をするなど、早期発見に努め、何かおかしいと思ったらすぐに病院に行くのが良いです。
市販薬は効く?病院は何科?
基本的に処方薬であっても、咳に劇的に効くという薬は無いと言います。
咳や痰は異物を出す行為であり、それが止まってしまえば、異物がそのまま留まってしまう事になるからです。
それに、咳はただの風邪である場合もとても多いですが、重篤な病気である場合も多く、そのほとんどが命に関わる病気です。
そのため、早期発見はとても大事なものですので、病院を受診することをおすすめします。
さて、その病院ですが、何科を受診するか目安程度ではありますが調べてみましたので参考にどうぞ。
内科
頭痛、腹痛、発熱などその他の症状も同時に重い場合は内科が無難です。
耳鼻科
鼻詰まりや喉の痛みなどが強い時はこちらを受診するのも良いです。
風邪であっても耳鼻科で大丈夫ですので、鼻や喉の症状が強い時はこちらを。
呼吸器科
特に風邪の症状が見られない(この場合、発熱や鼻水など)のに咳だけがずっと続いている、という場合は呼吸器科が良いです。
気管支炎などの可能性もあります。
咳は身体からの訴え!早めの受診を!
少し風邪気味、喉を使いすぎた、こんなことでも咳は出るものです。
しかし、そんな咳でも、重篤な病気の初期症状である可能性もあるのです。
長く咳が続く、痰がいつもと違う、など、少しでも気になったところがあればすぐに病院を受診しましょう。
病気は早さが大事です。
症状が出る前に発見できれば最適ですので、健康診断もしっかり行いましょう。