頭を強くぶつけてしまった、なんてこと良くありますよね。
痛いと思っていたら、ぷっくりと腫れてしまってたんこぶができてしまったり、子どもの頃はよくありましたが大人になってできるとちょっと恥ずかしいですよね。
恥ずかしいと思ってしまうのか、たかがたんこぶと思ってしまうのか、病院に行く事はあまりせず、少し冷やしただけで様子をみるなんてことありませんか?
でも、いつまでも治らないと少し不安になってきますよね。
そもそもたんこぶってどのくらいで治るのか、放っておいて大丈夫なものなのか、次々と不安なことが出てくると思います。
いつまでも治らない、そんなたんこぶにはどうするべきなのか調べてみました。
たんこぶってどうして出来るの?どのくらいで治るの?
たんこぶとは、頭に衝撃が加わることによって内出血を起こし、行き場を無くした血液が皮膚を持ちあげている状態です。
このたんこぶにもいつくか種類があります。
- 皮下血腫
一番できやすいたんこぶです。
固く、移動することはありません。1~2週間で治ります。
- 腱膜下血腫
腱膜と骨膜の間に血が溜まっている状態です。広い範囲が腫れ、少しすると腫れの部分が柔らかく感じられます。
- 骨膜下血腫
骨膜と頭蓋骨の間に血が溜まります。
通常1~2週間程度で治りますが、どれも出来る場所や大きさによっては危険な状態になります。
まずは、なるべく治りを早くするためにも、ぶつけた個所をすぐに冷やしましょう。
そして、念の為病院へ行った方が良いです。
また、長く腫れが引かない場合は、再度受診することをおすすめします。
放っておくと危険な状態とは?
内出血を起こしている場所がどこかによってとても危険になる場合があります。
あまく見ずにまずは受診しましょう。
頭をぶつけると、どのような危険があるのか、調べてみました。
頭蓋骨の損傷
程度によっては、頭蓋骨まで割れている場合があります。
言葉だけ聞くと、大変な怪我のようですが、ヒビ程度でしたら自然に治癒するのを待つのが一般的です。
しかし、自己判断で放っておいて良いわけではありません。
例えば、凹むように骨折していたり、骨の破片が脳を傷つけていれば大変危険です。
頭蓋骨を骨折すると、耳や鼻から血が出る事がよくあります。
頭に割れるような痛みを感じたり、鼻や耳から出血している、などの場合は大変危険ですので、すぐに病院へ行きましょう。
脳が損傷している状態
頭をぶつけ、その時は大丈夫だと思ってもあとから容体が急変し死に至った、というような話を聞いた事がありませんか?
一見平気そうな状態でも、脳が損傷していれば時間を経てとても危険な状態になっている場合も多いです。
頭をぶつけた場合、以下の症状が無いかチェックしてみましょう。
- 頭痛があり、どんどん悪化していく。
- 痙攣がある。
- 吐き気がする、嘔吐がある。
- 目の焦点が合わない。
- 呂律が回らない
- 手足がうまく動かせない。
- 出血が激しい。
このような症状がある場合はすぐに病院に行きましょう。
命の危険があり、一刻も早い治療が必要です。
頭部は大切なところ、平気に見えても必ず受診を!
頭をぶつける、という事はよくあることで、つい、平気と自己判断してしまっていませんか?
その誤った判断で、命を危険にしてしまう事がよくあることなのです。
強く頭を打った場合は、一見、平気そうに見えても必ず病院に行きましょう。
内出血を起こしている、出血している、などの症状が見られる場合は尚更です。
たんこぶごときで…などと思う必要はまったくありません。
念には念を入れる事が、結果的に命を救うことになるのです。