晩酌を毎晩たしなまれる方は一昔前のように男性だけではなく、若いOLの方にも増えてきたとつい最近テレビで紹介されていました。
お酒を飲む方なら少なからず気がかりなのが肝臓の問題。
実際入院するほどではなくとも肝数値が平均よりも若干高めでお薬を服用されている方は珍しくありません。
肝臓の疾患がさらに悪化すると肝硬変へと進行していくことは広く知られていますが、この肝硬変、お酒の量・食事・また年齢などとどのような関係にあるのでしょうか。
どうして肝硬変になるの?お酒の量と関係があるってホント?
まず肝硬変というのはそれ単独でなる病気ではありません。
さまざまな要因により肝疾患が悪化し、最終的に元には戻らないほど進行してしまった状態をいうのです。
その要因の一つとしてアルコールの過剰摂取があげられます。
つまり、お酒の飲み過ぎですね。
体内に取り込まれたアルコールを分解するために一番働いているのが肝臓なのですが、ここに過剰に負担がかかり続けるとだんだんと疲れが出てきます。
この疲れが取れないうちにまたアルコールを摂取、これを長年繰り返していくことで機能は徐々に失われ、やがて細胞の一部から壊死などが始まり取り返しのつかない状態へとおちいっていく。
これが肝硬変ですね。
肝硬変になりやすい年齢は?どうして年齢が関係あるの?
肝硬変の発症年齢のピークは50~60歳で、男女の比率は7:3で男性の方に多くみられます。
先に述べましたように肝硬変はいろいろな要因が重なって徐々に進行した最終的な形なので、突発的に羅漢することはまれです。
生まれつき肝臓に疾患がある人、また長年お酒を飲みアルコールを多量に摂取してきた人。
こういった方々がある程度の年齢になったところで発症するのですが、そのタイミングが50~60代に起こりやすいということですね。
肝硬変を予防するにはどんな食事を摂ればいいの?
先天的に肝臓に疾患がある方については専門機関で適切な治療を受けることが大切なのですが、もともと健康体である方は前もって予防することができます。
アルコールを摂りすぎる方はやはりお酒を控えるしかありません。
少しずつ量を減らしていくのが理想でしょう。
また脂肪肝が進行しても肝硬変になる可能性があるので、これは食事に注意していくことで予防が可能です。
食事療法というと敷居が高いイメージがありますが、要は肝臓にあまり負担をかけない食事を心がけます。
野菜を多く・脂肪を多く含む肉類や油ものを控えめに・食べ過ぎにならない適度な食事量。
こういったことですね。
肝硬変と酒量について
専門的な説明はさておき、アルコール自体が身体・特に肝臓に負担をかけることは誰もが知っていること。
しかしながら健康診断などで「肝数値が若干高いですよ」と言われても自覚症状がないため放置しがちになります。
これを積み重ねていくとある時肝臓はギブアップしてしまい適切に機能してくれなく(肝硬変に)なります。
肝硬変は非可逆的な病理、一度発症すると治療で元にもどすことはできない症状です。
健康で長生きするためにお酒は適量をまもり、いつまでも飲んでいられるような体を作っていきたいものですね。