なんとなくダルさを感じ熱を測ると37℃くらいの微熱がある
風邪をひいた訳でもないのに、微熱が続く。
おなかもずっとゆるいまま。
特に原因が分からないけれど、微熱や下痢が続く事ありますよね。
どんな原因でこのような症状がでるのでしょうか。
ストレスからくるもの
職場や学校などで強いストレスを感じていると、熱や下痢が続く場合があります。
体の防衛本能なのでしょうか。
仕事をしている人は、日曜など会社が休みの時はそうないのに、平日になると熱が上がる。
このような場合はその環境に対してストレスを感じているのだと思います。
倦怠感も合わせて感じる人も多いようです。
治療としてはストレスを感じないようにする事が一番ですが、あまりひどい時には心療内科を受診すると良いでしょう。
自律神経失調症によるもの
夜更かしなどの生活の乱れや、パソコンの長時間の使用、過剰なアルコール摂取などやストレスなどにより自律神経が過剰に反応し、様々な症状を引き起こす病気です。
めまいや冷や汗、不眠や下痢など症状は個人によって様々です。
心療内科や精神科を受診し、漢方薬やカウンセリングで経過を見ていきます。
本人の気持ちがとても重要なので、長期的な治療が必要となります。
慢性疲労症候群によるもの
常に疲れている状態が長く続き、微熱や頭痛が続くほかに、腫れていないはずの関節が痛んだり、筋力が低下し軽いものを持ち上げるもの億劫になったりする症状も合わせて見られます。
今とても増えてきている病気の一つで、約7割が女性が発症しているそうです。
治療法としては、心療内科を受診し、漢方薬やビタミンCを摂取する対処療法で様子を見ます。
ですが、短期で治る病気ではなく長期的に経過を見て完治を目指していきます。
“怠けている”と見られがちですが、無理をせずゆっくり直していく事が大切です。
バセドウ病によるもの
微熱が続くほかに、暑がりになる、疲れやすい、下痢が続く、体重の急激な減少などが見られます。
⇒暑がり・汗かきの原因は代謝?病気なの?対策はどうすればいい?
更年期障害と症状が似ているので見過ごされがちな病気です。
女性に多くみられる病気で、妊娠をきっかけに発症する例も数多くあります。
ほおっておくと重症化し、眼球突出などの症状も出てきますので注意が必要です。
診察を受けるには、内科を受診し血液検査で診断していきます。
軽度の場合は投薬で経過を見ていきますが、重症になると放射線治療や甲状腺の摘出手術で治療していきます。
関節リウマチによるもの
手首、足、ひじなどの関節が痛む、腫れる、こわばるなどの症状が現れます。
免疫の異常により発症する病気で、自分の体を異常物質とみなし攻撃していく事により関節の炎症などがおこり、発症します。
関節の痛み以外の症状に微熱や疲労感、目の炎症などの症状も見られます。
内科や整形外科をまず受診し診断してもらい、リウマチ専門で対応している病院を受診します。
まずは薬物投薬によって経過を見ていきますが、改善が見られない場合は関節の手術治療となります。
炎症性腸疾患によるもの
何らかの原因で大腸や小腸に炎症が起き、下痢や微熱、食欲不振などが続く病気の総称です。
具体的な病名には、腫瘍性大腸炎やクローン病、大腸ガンなどがあります。
受診する科は胃腸科、外科、大腸等の専門病院を受診します。
治療としては手術などをメインとします。
症状の段階によっては完治治療ではなく、緩和治療のみとなる場合もあります。
このように、微熱や下痢が長期的に続くということは、何かしらの病気が潜んでいる証拠です。
1か月以上の長期的に続く場合は危険な場合も多いので、簡単に考えず原因を調べる事が大切です。