笑気ガスというものを知っていますか?
日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、歯科治療などで使われることも多いみたいです。
笑気麻酔、と言った方が一般的でしょう。
全身麻酔の効果があり、恐怖心を和らげたり、鎮痛作用もあります。
最近テレビでも取り上げられ、危険なイメージが強くなった薬でもあると思います。
本当に危険なのでしょうか?安全なのでしょうか?
依存性は?副作用は?
そして、購入は可能なのでしょうか?
それらのことを調べてみました。
笑気ガスとはどういうもの?副作用は?安全?
笑気ガスは、亜酸化窒素のことで、医療用の全身麻酔として用いられます。
強い鎮痛作用があるが、他の麻酔薬のように意識を完全に失わせるものではありません。
名前から、まるで吸うとゲラゲラと笑ってしまうような気がするが、そんなことは無い、そもそも笑ってしまっては治療にならなりませんので。
全身の力が抜ける為、緩んだ頬が笑っているように見える事が語源だと言われています。
ただ、吸引すると、気分が高揚する為、「幸せな気分になってなんでもおもしろく感じる」「気持ちが良い」と思う人は結構いるようです。
そう聞くと、なんだか覚せい剤を思い浮かべてそれだけで危険な気がしてしまいますよね。
初めて笑気ガスしたけど、標準じゃ全然効かなくて濃度MAXにしてもらって思い切り吸い込みまくったら意識ぶっ飛びそだったˎ₍•ʚ•₎ˏ するほどの痛みじゃなかったけど笑
胃カメラの時かな?笑気ガス初体験した。あれ、気持ち良いよね!?(笑)危険思想気味だけど、そう思っちゃった。笑っちゃう感じもなんとなくわかる、体の力と思考の力が抜けてくのが、なんだか可笑しいんだよね。 普段は味わえない感覚を味わったのでした。 — hiro (@ddijvcsl) 2015, 9月 20
なんで使用するの?
治療というのはそれだけで、恐怖心を煽ります。
私も昔、局所麻酔で手術を受けましたが、あり得ないほど血圧が上がりまくりました。
痛みはほとんど無いですが、身体を開かれている恐怖はすさまじいものでした。
元々血圧が高めの方が受けたら、それだけで危険かもしれません。
この恐怖は、過呼吸や不整脈など様々な症状も併発します。
笑気麻酔によって気分を高揚させ、リラックスさせることによって、リスクを減らしたうえで治療することが可能になるわけです。
また、嘔吐反射というものがあります。
これは、口の中に物を入れられると吐きだしてしまう人の事です。
そんな方でも、笑気麻酔によって、治療を受ける事ができます。
副作用は大丈夫?
これだけ強いリラックス効果があると副作用が心配ですが、基本的に医療用で使うものは、副作用は無いに等しいです。
依存性も確認されていません。
しかし薬ですので、まったく無いとは言えないので治療後少し休憩をしたり、その後、違和感があれば来院するなどはしてください。
とは言っても、麻酔の中では比較的副作用が少ないことには変わりありません。
しかし、それは専門医が知識と経験を持って安全な量を安全な状態で、安全な体調の時に使用しているからです。
素人が碌な知識も無く使おうとすれば、例え風邪薬だって危険なのです。
購入はできるの?使うことはできる?
結論から言えば、購入は簡単にできますがそれは、ホイップクリームを泡立てるなどまったく別の用途に使うためです。
そして、素人が使用することは危険なだけです。
海外で、これを風船に詰めて吸う遊びが流行っているらしいですが、一歩間違えると命を落す危険があります。
また、これを吸わされて何か事件に巻き込まれることがあるかもしれません。
風船を持って近づく人には注意した方が良い、と言う人もいます。
まだ、日本ではメジャーではありませんが、覚せい剤のような依存性は無いにしても、人は一度「気持ちいい」と感じてしまうともっと使いたくなるものです。
そして、使い続けているうちに物足りなくなって、どんどん濃度の濃いものへと移行していくしょう。
そのまま続けて行けば、身体を壊し、命を落してしまう危険があります。
実際、医療で使われる時は、濃度が100%のものは禁止され、医療用の酸素と混合して使っています。
副作用が薄いものであっても、濃い物は危険なのです。
それを分かっている医師が使うから、安全が確保できることをよく考えましょう。
医療用は基本的に安全、しかし医療以外で使うことは絶対にダメ!!
末期癌の終末医療などでは今でも使われています。
安全に使用することで、治療の効果は高まります。
素人が安易な気持ちで手を出してしまえば、それは覚せい剤や危険ドラックとなんら変わり無い物になります。
安全に正しい使い方を心がけましょう。