嘔吐直後には違和感が残る、また痛みを感じることがあっても少し時間をおいて安静にしていれば自然と改善していくということは経験上わかりますね。
ただこの違和感などが長く続いたり、痛みがとれないといったことになると何か他に原因があるのでは?炎症が悪化しているのでは?と心配になるもの。
こういった嘔吐後の違和感や痛みはそのままにしておいても大丈夫なのでしょうか。
嘔吐した後喉が痛い・違和感がある原因は?
食べすぎ・飲みすぎなど原因はいろいろありますが、どういった理由であっても嘔吐物には胃酸が混じります。
この胃酸は強い酸性なので直接触れれば歯が溶けてしまうともいわれています。
食べ物を飲み込むときに「ゴクリ」とする行動を少し専門的にいうと嚥下(えんげ)と呼びますが、この嚥下運動がおこる部分で活発に働くのが咽頭部(喉の入口)の筋肉です。
一般的に嘔吐後に感じる喉の違和感はこの咽頭部なのですが、ここは飲み込んだ水分や食料が逆流しないよう弁のような構造になっています。
そして嘔吐とはこの自然の運動に逆らい弁をこじ開けて胃の中のものを外部に吐き出す、という行為なのでどうしても負担がかかります。
その上嘔吐物には胃酸が含まれているので痛みをともない、また若干の炎症も残るので違和感が続くのですね。
喉に痛みがある時はどうすれば早く治るの?
そんな嘔吐後の痛みできれば治したいし、治すなら早く治したいですよね。
そんなときは、嘔吐直後であればまずは残っている胃酸を洗い流すことが大切です。
洗い流すといっても大げさなことではなく、少量の水やぬるま湯などを負担にならない程度に飲むことで逆流した胃酸を胃に戻します。
その他で雑学的に言われているものとしては、緑茶でうがいをする・生姜のはちみつ漬けをゆっくり噛む・塩でうがいをするなどがありますが、痛みが強い・長く続く場合は耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。
痛みや違和感はどれくらいの期間で治るの?出血した時はどうしたらいい?
ここまでは主に食べ過ぎ・飲みすぎなど自分で理由がわかっている嘔吐についてご案内してきましたが、じつは嘔吐には様々な原因があり、あまり軽く考えてはいけない症状のものもあります。
嘔吐に伴う病気の例をいくつかあげてみましょう。・胃がん・胃潰瘍・虫垂炎・急性膵炎・急性肝炎・胆石症・尿路結石・逆流性食道炎などなど、この他にも数え上げればたくさん例があります。
それぞれの原因によって痛みの強さ・違和感も異なりますし、継続する期間もまちまちです。
また出血にも種類があり喀血(かっけつ)と吐血(とけつ)によって考えられる病気が変わってきます。
したがって「このくらいでおさまれば大丈夫」「この量の出血なら問題ない」などのはっきりしたデータはないと言っていいでしょう。
痛みや違和感が長く続く、また出血を伴う場合などはあまり自己判断に頼らず、専門機関を訪れたほうが重症な病気がもし隠れていた場合早期発見につながるといえますね
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