なんだか胸に違和感がある…。
そんな時ってありませんか?
ずきずきしたり、締め付けられるような気がしたり、痛みが続いたり…。
胸に何かあると、多くの場合、心臓病が頭に浮かんできますが、必ずしもそうとは言えません。
胸には、心臓の他にもさまざまな臓器がありますので、いろいろな原因が考えられるのです。
では、どのようなものがあるのでしょうか。
代表的なものについて調べてみました。
胸に違和感、原因は?
逆流性食道炎
今、かなりの患者数がいると言われているのがこの病気です。
なんらかの原因で胃液が食道のあたりまで上がってくるので、その辺りを傷つけ、ムカつきや違和感、痛みなどを覚えます。
喉に酸っぱいものや苦いものが込み上げてくるように感じる場合もあります。
元々日本人には少なく、また、筋肉が弱まる高齢者に多いと言われていましたが、最近では、食の欧米化などの理由により、若い人にも増えてきました。
食道の粘膜を傷つけすぎますと、そこから重篤な別の病気、さらに癌などにも繋がってしまう危険がありますので、気になる事があれば消化器科を受診しましょう。
また、予防する手段としては、腹八分目を心がけ、脂質過多な食事を控える様にしましょう。
油を使う時は、オリーブオイルを使用するのも良いと言われています。
食道裂孔ヘルニア
横隔膜にある食道が通るための穴を食道裂孔といい、胃の一部がこの穴から胸に突き出てしまっている状態の事を言います。
胃もたれや胸の痛み、胸のつかえ、胸やけなど、逆流性食道炎に似た症状を起こしますが、そもそも、これが原因で逆流性食道炎になっていることもあります。
食後や寝ている時、前かがみになった時、カフェインや油の多い物を食べた時に症状が出ることが多いです。
どちらにせよ、早めの診断が必要ですので、病院へ行きましょう。
心臓病
心臓に何かしらの病がある時に、痛みが出る事がありますが、いずれも激痛であることが多いです。
- 狭心症
圧迫されるような痛み、胸が締め付けられるような痛みが数十秒から数分続きます。
吐き気や胃の痛み、歯の痛みなどを感じることもあります。
いずれにせよ、すぐ収まってしまうので、重篤なものとあまり考えずに放置してしまう事も多いですが、これが続くと心筋梗塞がおこり最悪の場合死に至ります。
- 急性心筋梗塞
締め付けられるような強い痛みが、長時間続きます。
心臓の血管が突然詰まるため、特に前触れもなく起こります。
呼吸困難や冷や汗が出てきて、最悪の場合、死に至ります。
運動不足やアルコールの摂取が原因とされ、特に脂質中心の食生活を送っていると、なりやすいと言われています。
仕事終わりに晩酌をして、揚げものをつまみになど、たまには良いですが、なるべく野菜を摂るように心がけましょう。
胸に強い痛みを慢性的に感じることがあれば、一度病院で検査を受けてみましょう。
ストレスや自律神経の乱れ
特に強い痛みでは無く、圧迫感や違和感、時には呼吸も辛くなってしまう。
しかし、病院に行っても異常なしと言われる。
そんな時は、自律神経の乱れが考えられます。
また、強いストレスを感じている時も、胸の違和感を訴える人は多いです。
もしかして誤診かもしれない、本当は心臓に問題があるのでは?
そう思ってしまい、余計に不安が増長してしまうこともあるでしょう。
もちろん、誤診の可能性は捨てきれませんので、納得がいくまで何度でも別の病院へ行く事は大切ですが、心当たりがある場合、カウンセリングを受けてみるのも手段の一つでしょう。
また、自律神経の乱れは、漢方や鍼灸に頼るという手段もありますので、鍼灸院を訪れて見るのも良いです。
原因がわからない、そんな場合もまずは病院へ
さまざまな原因が考えられる胸の痛み。
自分で明確にわかるような症状なら良いですが、どうしても素人判断は難しいですよね。
気になるほど酷い違和感で、それが胃痛なのか心臓なのかよくわからないという場合は、まずは罹りつけの医師や内科に相談してみるのも良いでしょう。
何事も早期発見が大切です。
こんなことで、と思わずに、まずは受診してみましょう。