手足口病など幼児特有の感染症は、幼稚園や保育園などで集団生活していれば完全に予防することは難しいですよね。
しかしながらこういった一過性の感染症は広く知られているにも関わらず、対処法やどういった環境で感染しやすいかなどの知識があまり知られていないことにも特徴があります。
・兄弟間でうつるのか・幼稚園などにはいつから登園できるのか・発疹が出ているときのお風呂はどうするのか、などなど。
質問サイトやtwitterなどのSNSで毎年のように同様のやり取りが繰り広げられていますね。
兄弟の間で手足口病がうつらないようにするには
手足口病はウイルスによって感染する病気なのですが、夏かぜの一種とされています。
したがって体力や免疫力が高ければ兄弟・姉妹間であっても感染しないといったことはあり得ます。
感染が広くみられる夏ころになるとSNSサイトなどで「うつった」「うつらなかった」などの情報がおもにお母さんたちの間で交換されています。
Twitterを見ると、このように家族内で「うつった」などというケースが実際にあるようです。
ねぇねぇ、手足口病って知ってる(´・ω・`)?小さい子にしかかからない病気らいんだけど、いとこのチビちゃんがかかってて今日1日お世話してたらうつった感じする..泣 え、どーしよ(・д・)
— あんちゃん♪♯゚ (@kissme_pinkxx) 2012, 8月 13
これが、娘からうつった手足口病。かゆーい!いたーい!皆様お気をつけ下さいませ(*_*) pic.twitter.com/nta5rJY2 — horikawaerika (@eeeeerieeeee) 2012, 12月 29
甥っ子の手足口病がうつったみたいー( ´ ▽ ` )ノ口内炎と舌のなぞの物体が痛いよーハルの唾液触ったらうつっちゃうから気をつけてーちなみに治療法はないから治るまで放置だよー苦笑
— ハル (@haru02721) 2012, 8月 19
とはいえ、ケース・バイ・ケースでうつることもあれば、うつらないこともあるのです。
経口感染・飛沫感染・接触感染など、兄弟間ではどの経路からも非常に感染しやすい環境にあると言えるからです。
では兄弟間での感染を予防するためにはどうしたらいいのかということになりますが、基本的には外で感染を防ぐ方法と同じになります。
具体的には直接触れるような機会をなるべく避けて、共用物に触れた場合は手洗いやうがいをよくする。
こういったこと以外に効果的な予防策はありません。
外出や登園、いっしょになってしまう場合
手足口病は発熱や発疹などが収まっても、腸の中のウイルスが数週間以上にわたって排出され続けるといいます。
こういった期間も含めて同じ家庭のなかで兄弟を完全に隔離することは現実的ではありませんね。
幼稚園などでは手足口病にかかった場合の登園時期について独自の基準を設けているようです。
兄弟間についてもいっしょに外出したり登園を始めたりする時期は、こういった基準を参考にするしかなさそうですね。
詳しくは所属する幼稚園・保育園、また地域の保健センターなどに聞いてみましょう。
>>手足口病、保育園の登園はいつから?プールの休みはいつまで?
お風呂はいっしょでも大丈夫?
お風呂についてもいっしょに入って大丈夫かどうかは、外出や登園、プールと同じといえます。
明確な基準はありませんから、おもだった症状が見られなくなったころからいっしょに、というのが目安となりますが可能なかぎり別々に入浴した方がいいでしょう。
手足口病は原因となるウイルスが複数存在し、一度かかったら免疫ができてもう感染しない、ということはありません。
兄弟間で感染しないようにどれだけ注意をはらっていても、幼稚園などで集団感染すれば防ぎようがありません。
病状そのものが比較的軽いものともされているので、あまり神経質になりすぎないほうがいいでしょう。
手足口病の発生源となったお子さんを追い詰め、そのご家庭が引っ越しせざるをえなくなったという話を聞いたことがあります。
手足口病の原因や対処法がいかに認知されていないか、ということの極端な例ですね。