何か喉がおかしい気がする。
そんなこと、ありませんか?
ヒリヒリする、物が飲み込みにくい、何かが詰まっている気がする、咳が出る、吐き気がする、など、ずっと続くと辛いものも多くあります。
そして、その症状によってさまざまな原因が考えられます。
一体、何が原因なのでしょうか。
今回は、そんな食道の違和感の代表的な症状について調べてみました。
食道の違和感、原因は?
風邪
風邪症状でも、食道の違和感が出ることがあります。
咳が続く、吐き気がある、などの症状がある時に感じやすいです。
特に嘔吐がある時は、食道を傷つけてしまい、何かが詰まったような感覚が残ることもあります。
どちらにせよ、あまりに症状が続く時は、必ず病院を受診しましょう。
ただの風邪と思って、市販薬だけで済ませてしまうと、治りにくくなる場合もあります。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃の内容物や胃酸などが食道に逆流してしまう病気です。
胃酸が逆流する為に、食道や喉を傷つけてしまい、結果的に喉がひりひりしたり、何かが詰まっているような違和感を覚えたりということに繋がります。
元々は、嚥下機能が低下する高齢者に多いとされていましたが、最近では、食の欧米化などが原因で、若い人の間でも多くなってきた病気です。
その特徴としては、
- 「コンコン」という咳が続く。
- ゲップをすると苦く酸っぱいものが込み上げてくる。
- 喉に何かがつかえたような感覚がある。
- 強い胸やけ。
- 胃痛。
などがあげられます。
風邪と症状が間違いやすいですが、これらの症状が同時に現われ、原因不明の咳が何カ月も続くようでしたら逆流性食道炎の可能性も考えられますので、早めに消化器科を受診しましょう。
食道ガン
食道ガンの症状でも、胃や食道の違和感があることがあります。
しかし、食道ガンの多くは、無症状であり、定期健診で発覚することも多いです。
ガンが大きくなると、何かを飲み込むことが困難になったり、飲みこんだときにチクチクとした痛みを感じることもあります。
このような症状がある場合は、特に大きな体の異変がなくとも、一度は病院で検査を受けて見ましょう。
早期発見が、生存率をあげる鍵です。
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)
喉の異物感があり、喉が詰まる気がしたり、異物感や違和感を覚えますが、検査をしても異常が発見されないことが特徴です。
また、喉の詰まりから呼吸が苦しく感じられたり、吐き気がする、ゲップが出そうになる、など様々な症状が見られます。
乾いた咳が続き、風邪に似た症状が出る事もあります。
共通しているのは、様々な所見が見られますが、内視鏡などで検査をしても異常が発見されないと言う事です。
原因は、食道の交感神経のバランスが崩れることだと思われています。
したがって、ストレスを多く感じている時、悩みを抱えている時など、症状が重くなる傾向にあります。
しかし、ヒステリー球以外にも、上記にある通り、食道の違和感を覚える病気は多々あります。
中にはガンのように、大変な病気もありますし、咳が続けば結核や肺炎など、別の病気の危険も出てきます。
なので、まずヒステリー球だという考えは持たずに、消化器科や内科などで症状を説明し、検診をしてもらう方が良いでしょう。
食道がおかしい、そう思ったら、まずは検診を
食道に違和感をおぼえる原因はさまざまですが、その多くは、詳しく検査をしてみなければわからないものです。
ストレスが原因、ということもありますし、放っておいても大丈夫なものもありますが、その判断は、もちろん素人ですべきではありませんので、何かおかしいと思ったら、とにかく消化器科、または内科を受診しましょう。