ふと、股関節のあたりに触れてみると何かしこりのようなものがある。
こんなことがあったら驚きますよね。
痛みがある、熱を持っている、痛くもかゆくもない、様々な症状があると思います。
そして、症状によって原因も様々です。
痛くないから、見えない所だからと放って置くと、実は怖い病気が隠れているかもしれませんよ?
股関節のしこり、原因は?
脂肪腫
皮膚の下にできる良性の腫瘍です。
全身、どこにでもできる可能性がありますので、もちろん股関節にもできます。
皮膚のすぐ下に、触れるとこりこりとした感触があるしこりが発生します。
通常、痛みも痒みも無く、小さいものであれば放置していても特に問題が無いとされています。
しかし、しこりがだんだんと大きくなったり、熱が痛みが出るようになったら、悪性腫瘍になっている可能性がありますので、まずは皮膚科を受診してみましょう。
粉瘤
表皮にできた袋状のものに、膿や古い皮膚などの老廃物が溜まってできるものです。
こちらも、全身のどこにでもできる可能性がありますので、股関節にできることもあります。
大きさはさまざまで、破いたり押したりすると悪臭のする膿や垢が出てきます。
放って置いて命にかかわるものではありませんが、どんどんと大きくなったり、そこから炎症を起こし痛みを伴いますので、早めに治療することをおすすめします。
基本的には、手術で取り除くことになります。
悪化すると、範囲が広くなりますので、なるべく早いうちに治療を行うようにしましょう。
鼠径ヘルニア
足の付け根あたりから、本来、お腹の中に収まっているはずの腹膜や腸が出てきてしまう病気です。
立ちあがるなどして、お腹に力を入れて来た時に、足の付け根にぽっこりと膨らみができます。
初期の段階では、押して戻せば引っ込むのも特徴です。
だんだんと、不快感や痛みが襲ってくるようになり、さらに酷くなってくると、吐き気を伴うこともあります。
しこりが急に硬くなる、抑えても引っ込まなくなる、などの症状も出てきた場合は、すぐに受診し、手術を行わなければ命にかかわることもあります。
外科を受診するのが好ましいです。
40代の男性に発症しやすい傾向にあります。
初期症状がわかりやすいと思いますので、気になったならば他に症状が出ていなくとも受診する事をおすすめします。
リンパ節の炎症
股関節にはリンパ節がありますので、風邪やその他の原因で炎症を起こした時に、股関節のリンパ節も腫れる可能性があります。
大抵の場合は、原因の病気が収まれば一緒に腫れも引きます。
悪性リンパ腫
リンパ節が腫れる病気のうち、怖い病気の一つが悪性リンパ腫です。
他にも首や腋の下などのリンパ節が腫れることもありますが、股関節が最初に腫れることももちろんあります。
基本的に、癌は無症状のまま進行しますし、この腫れは痛みもありませんので放置してしまいがちですが、放置しても治ることは無く、増えたり、大きくなる傾向にあります。
悪性リンパ腫の代表的な症状としては
- 全身倦怠感
- 皮膚のかゆみ、湿疹
- 寝汗
- 体重減少
などがありますが、必ずしもこの症状が出るとは限らず、多くのガンがそうであるようにほぼ無症状で進行してしまうことも多いです。
なので、おかしいと思うしこりができている場合は、まずは病院へ行きましょう。
皮膚の下より少し奥の方にしこりが感じられると思います。
リンパ節の腫れは、耳鼻科を受診するのが良いでしょう。
股関節のしこりが大変な病気の場合も!すぐに治らない場合は病院へ!
いかがでしたでしょうか?
股関節のしこりには、皮膚が原因では無い可能性も存在します。
痛みが無い場合、生活に支障が無い時、どうしても放っておいてしまいがちではありますが、しこりがいつまでも治らない、増える、大きくなる。
そんな時は明らかに異常です。
なので、その場合はすぐに病院へ行きましょう。