胃の調子が悪い…。
飲み過ぎ?食べ過ぎ?ストレス?それとももしかしたら胃癌?
そんな不安を抱いて病院へ行くと、だいたい胃カメラの検査を勧められます。
もちろん、病気を抱えている可能性がある以上、受けたほうが良いでしょう。
病気の可能性が無くとも、日本では、胃癌の発症率が決して低く無く、基本的に、癌と言うものは、よほど悪化しない限り無症状なのも特徴の一つです。
気にならない程度の食欲不振である場合もあります。
なので、定期健診で胃カメラを行うという人もいるでしょう。
しかしこの胃カメラ。
なんせ苦しい…そしてへたをすれば痛い…。
まったく平気という人もいれば、もう二度とできないほど苦痛だったという人もいるくらい様々ですが、定期健診ならともかく、胃潰瘍や癌の疑いがある場合受けないというわけでもいきません。
その時に、ふと思いつくのが、鎮静剤や全身麻酔といった方法でしょう。
しかし、この方法、一体いくら費用かかるのか、または、副作用があるのか、気になる人は多いでしょう。
できれば、検査は楽に安全に受けられた方が良いでしょうね。
今回は、この、胃カメラを受ける時の鎮静剤や全身麻酔について調べてみました。
胃カメラを行う方法とは?
そもそも、胃カメラとはどういう方法で行われるのでしょうか。
前日、指定された時間から絶食を行い胃を綺麗にします。
その後、胃の動きを緩やかにする薬を注射、さらに喉の奥に麻酔を入れて暫く喉の奥に留めます。
鼻から行う場合は、鼻に麻酔液を垂らし、喉にも麻酔のスプレーをします。
そしてカメラを入れるわけですが、いくら麻酔をしたからと言って、嘔吐反射を止める事はできません。
そして、おえっとなってしまうと、喉が閉まり、カメラが入らなくなり、結果、痛みや苦しさが大きくなります。
この、入れる時の辛さや、入れてから空気が入っていく苦しさを無くしてくれるのが鎮静剤や麻酔です。
鎮静剤ってどういうもの?副作用はあるの?
まず、胃カメラで全身麻酔と言うと語弊があります。
全身麻酔と言うと、どういうものを想像しますか?
呼吸器をつけられ、ぐったりとして動かない様子を連想するでしょう。
経験した事がある人の話では、麻酔医がカウントダウンをした瞬間、意識が飛んで次の瞬間手術が終わっていたそうです。
これが、全身麻酔です。
これは、呼吸も停止してしまいますので、人工呼吸器をつけるのです。
胃カメラでこれを行えば、口からカメラを入れるわけですから呼吸を止めてしまいますし、そもそもそこまで徹底した麻酔をする必要はありません。
静脈麻酔と言って、眠っている間に無痛で検査を行う方法が、俗に胃カメラでの全身麻酔と呼ばれているものです。
副作用は?
検査が終わってからしばらくふらふらとしたり、眠気が続いたり、めまいがしたりというものはあります。
また、頭ははっきりしていても、体がまだついていかず、うまく動けないなどの症状も考えられますので、特に帰宅する時、自分の状態をよく確認する必要があります。
あとは薬は薬ですので、どの薬でも同様にある程度のリスクはあります。
しかし、医師がすぐ側で対処できるようについていますので、そこまで過度に心配することは無いでしょう。
また、数十人に一人という、決して低く無い割合で、麻酔が効かない人が存在します。
理由は様々ですが、この場合、多くの麻酔薬を必要とする為、合併症や副作用が強くなる危険がありますので、場合によっては行わないことも考えられるでしょう。
費用はどのくらいかかる?
内視鏡だけならば、6000円前後の費用となるでしょう。
病状によっては、他にも検査費用がかかるので、一度病院に確かめてみましょう。
無痛で行う胃カメラ、必要な場合を見極めて
無痛で行うので、確かに負担が少ないですが、それでも副作用のことを考えると、もしそこまで嘔吐反射が酷く無く、上手に胃カメラを飲みこめるならば、そこまでして使うものではないことは確かです。
また、最近では鼻から入れる胃カメラも主流になっていますので、そちらだとだいぶ楽に行えます。
無痛で行えるのは魅力的ではありますが、自分に必要がよく見極めて行うことが大切ですね。