会社を休まざるをえない代表的な感染症としてインフルエンザを想像される方が多いでしょう。
感染力が強く症状も重くなるので、会社としては業務に支障をきたす事態を防ぐため出勤停止命令を出して半ば強制的に休暇を取ってもらいます。
では手足口病も感染症の一つなのでやはり会社を休まなくてはならないのでしょうか。
またもし休暇をとったらいつから出勤を始めてもいいのでしょうか。
大人の手足口病、仕事や会社は休まなくてはだめ?決まりはあるの?
専門的な用語は省略しますが、企業は特定の種類の感染症に従業員が感染した場合広がりを予防するために会社を休ませなくてはならないという決まりがあります。
これは労働基準法などで法的に義務付けされているものではなく、所属する企業の就業規則に記されていることが一般的です。
この休暇対象になる感染症の種類はたくさんあるのですが、かなり症状が強いもので場合によっては命の危機にまでさらされるようなものを指しています。
結論を言いますと手足口病はこの対象外で、かなり目立った症状が出ていなければ「夏かぜの一種なので出勤しなさい」という会社がほとんどでしょう。
外出の基準と同じと考えていいでしょう。
自分以外の家族が手足口病にかかった場合は?
また自分ではなくてもお子さんなどご家族が感染した場合はどうでしょうか。
保育園・介護施設など集団感染が予想される職場においては、家族がインフルエンザに感染した場合でも1週間は自宅待機を命じられることがあります。
しかし前述した企業側による従業員の出勤停止の指示についても、症状が顕著でない場合は対象外となる感染症もあり手足口病はこれに含まれます。
家族がウイルスに感染していることから症状が出ていなくても自分自身がキャリアになっている可能性がある状態。
これを不顕性感染(ふけいせいかんせん)と言いますが、この状態では必ずしも従業員を休ませなくてはならないという規定はありません。
ただ自分にも明らかに症状が出ていて、感染することがだれの目にも明らかな状態であれば休職を願い出ることがマナーですし会社からもそのように指示があるでしょう。
手足口病による休職、いつから復帰していいのでしょうか
では会社をお休みした後、出勤を開始してもいい目安や基準はあるのでしょうか。
残念ながらこれには個人差があり、日数などを数値的なもので表すことができません。
最近よく聞かれる話として「大人の手足口病は重症化する」というものがありますが、全てがこれに当てはまるわけではありません。
熱が下がり目立った発疹が治まるということが一つの目安にはなりますが、会社ごとに基準や考え方がありますので不安であれば担当部署に問い合わせましょう。
熱なしの症状でも手足口病になったりするケースもあるので、会社の方針に従うのが一番良い選択でしょう。
>>手足口病で熱なしの場合も?病院は?保育園の登園はいいの?
人に接する機会の多いサービス・福祉・医療などの業界では独自のルールを設けていることが多いようです。
この動画も参考にしてみてください。