なんだか頬がピクピクと痙攣することがある。
こんな体験をしたことがある人はいますか?
特に、痛みを感じるわけでは無くとも、気になってしまいますよね。
この、頬の痙攣、一体どんな病気が原因なのでしょうか。
今回はその、代表的なものについて調べてみました。
頬の痙攣、原因は、片面顔面痙攣
頬が痙攣する病気で、最も可能性が高いものが、片面顔面痙攣という病気です。
この病気は、片方の顔面が自分の意志とは無関係にピクピクと痙攣するもので、中高年層の女性に多く発症すると言われています。
目元や瞼の辺りが、ピクピクと痙攣したことのある人はいませんか?
この程度の痙攣であれば、かなりの方が経験していると言われています。
そしてそれは、片面顔面痙攣の初期症状である可能性があります。
原因はどんなことがある?
片面顔面痙攣の主な原因と言われているのは、『悪玉コレステロール』です。
この、悪玉コレステロールが血管を硬くして弾力性を失わせてしまいます、それにより、顔の神経を圧迫することによって痙攣がおきるのです。
この、悪玉コレステロールが増える要因としては
- 睡眠不足など不摂生な生活
- 飲酒
- 喫煙
- 脂肪の多い食事
などが言われています。
これらは、片面顔面痙攣だけではなく、様々な生活習慣病をはじめとする大きな病気の原因にもなりますので、悪玉コレステロールを増やさない生活をすることが大切です。
ちなみに、勘違いされがちですが、コレステロール自体が悪いわけではありません。
その証拠に、善玉コレステロールというものも存在します。
コレステロールを抑える生活、と言うよりは、善玉コレステロールを増やせるように、バランスの良い食事やしっかりとした睡眠などを心がけましょう。
症状はどのように進行するの?
まず、瞼や目のあたりがピクピクと痙攣するところからはじまり、多くの人はここまでは体験しています。
次に、頬、額、口、顎というふうに広がって行きます。
さらに進行すると、片面の顔が引き攣り、瞼が開かなくなります。
また、耳にまで達すると、耳を圧迫しますので、耳鳴りが酷くなります。
視界が妨げられるのと、耳鳴りにより、集中力も無くなって行きますし、見た目も、表情がずっと歪んだ状態になりますので、外出をしなくなる、しにくくなる、と言った方も多くいます。
なるべく初期の段階で病院へ行きましょう。
何科を受診すればいいの?治療法は?
まず、片面顔面痙攣は、脳神経外科で受診すると良いでしょう。
治療法は
- 内服薬
- ボトックス
- 手術
が、代表的なものとしてあげられます。
内服薬は、抗精神薬を使用します。
これは、筋肉の緊張が強くなると、痙攣が起こる為、その緊張を和らげるためです。
次に、ボトックスとは、「ボツリヌス」の毒素を薬にしたものです。加齢による皺を取るために注入する人も多いと思います。
これを注射することで、3~4カ月の間痙攣を抑える事ができますが、一時的なもので完治は見込めません。
また、年に数回、施術を必要とし、身体にも経済的にも負担がかかると思います。
手術では、「神経血管減圧術」という方法を行います。
神経から血管を離し、痙攣を抑える手術で、これを行うことにより完治することが見込めます。
痙攣が気になる、おかしい、そんな時は早めの受診を
片面顔面痙攣の初期症状は、比較的誰にでも起こる症状で、疲れたのかな?などと思ってそのまま放置しがちです。
しかし、その痙攣が進行して来た場合、とても恐ろしいことになる病気でもあります。
おかしいなと思ったら、なるべく早く、病院で治療を受けましょう。
早期発見、早期治療をすることで、悪化を防ぐことができるかもしれません。