脇見恐怖症という病気をご存知ですか?
対人恐怖症の一種で、簡単に言えば人の視線が気になってしまう病気です。
人がいると気になって仕方が無いことはありませんか?
その人をつい見てしまって、相手が「なんで見てるの?」なんて迷惑がってた、なんて経験ありませんか?
本当に?本当にその人は迷惑していますか?
もしかして、それは、脇見恐怖症かもしれませんよ?
脇見恐怖症とは?どういう病気?
脇見恐怖症とは、簡単に言えば、視界に誰かが入りこむと、つい相手を見てしまって迷惑をかけてしまっている、と思いこんでしまう病気です。
体験したことが無い人は、なかなかピンときませんよね。
何かを見ようとした時に、その視界の範囲に誰かが入りこむことはよくありますよね。
人間がいるスペースで、誰も視界に入れないことは不可能です。
視界にいても、気にも留めない他人など、いていないようなもの、と思うのが大抵の人ですが、脇見恐怖症の人はそれが気になって仕方なくなります。
そして、その人をつい見てしまい、その対象の人に迷惑がかかっていると思いこむのです。
「つい見てしまった、相手は嫌な顔をした、きっと迷惑に思っている、見てしまうのをやめたいけれどもやめられない…どうしよう…見てしまう癖をやめたい…。」
そう思いこんでしまうのです。
もちろん、ちらりと見られただけの人など、まったく気にしていません。
嫌な顔もしていません。
しかし、脇見恐怖症の人は、相手が迷惑に思っていると思いこんでしまうのです。
そして実際に見ていない時ですら、見ようと思う気持ちが相手に伝わってしまって迷惑に思われているはずだ、と思いこむのです。
もちろん、そんな気持ちは相手には迷惑どころか伝わってもいません。
しかし自分ではそう思いこみ、悩んでしまうのです。
脇見恐怖症、きっかけや原因はあるの?
脇見恐怖症は、視線恐怖症の一種です。
簡単に言うと、誰もが自分を見ているような気がしてしまうのです。
そしてそのことに恐怖を感じます。
きっかけは山ほどあるでしょう。
職場や学校でのいじめ、家庭環境、容姿や体型のコンプレックスなどです。
例えば、自分のぽっちゃりした体型が気になりはじめ、そこから、誰からも太っている、デブだと思われていると思い出し、すれ違う人ですら「あの人、デブだな」と笑われている気がしてきたり、というようにです。
自分が見てしまう人が、自分を見ている気がするのです。
大きな傷があるならばカウンセリングという方法もありますが、ふとしたきっかけ程度ならば、カウンセリングではあまり効果が期待できないこともあります。
カウンセリングと合わせて、様々な人のブログや体験を参考にしてみるのも良いでしょう。
同じ境遇の人と悩みを共有するだけでも解決できることはあります。
治るの?治す方法はある?
脳や体になんらかの傷がついているわけではないので、脇見恐怖症は治る病気です。
まずは、心の中にある「とらわれ」と溶かしている方法が大事です。
脇見恐怖症の人にある、「とらわれ」の多くは、「自分の視線が、他人になんらかの影響を与えている」という思い込みです。
つまり「自分の視線が他人に何の影響も与えていない」ということを、繰り返し脳に教えてゆくのです。
その為には、同じ症状の仲間で集まる機会があるオフ会が効果的です。
本当に、その視線は相手に意識されるほど長いものなのか、気になるものなのか、互いに観察し、気付く事が大切です。
まずはブログなどで体験記を読んでみると良いでしょう。
治すには時間が必要な場合も、根気強く
脇見恐怖症は心の病ですので、薬や手術などで治るものではありません。
なので、すぐに治ってしまう人もいれば、長い時間かかる人もいます。
自分の心が落ちつくまで、根気強く付き合い、仲間と語らいながら治していく方法が一番です。
自分の「とらわれ」の根本に気付き、長い目で治療していきましょう。
正しい方法ならば、必ず成果が期待できます。