鏡を見てみると、なんだか黒目に白い点がある…。
これって何!?
こんなことがあったらとても驚いてしまいますよね。
まずは、自分の症状を確かめてみましょう。
痛みはあるか、痒みはあるか、コンタクトレンズを使用しているか、最近何か目を傷つけるようなことはしていないか…。
自分の症状と照らし合わせながら、原因を探ってみましょう。
白い斑点はコンタクトレンズが原因?手入れをさぼっていない?
まず、黒目に白い点ができる病気で一番多い原因がコンタクトの装着です。
もちろん、その他の原因で起こる場合もありますので、コンタクトを使用していなくともチェックしてみましょう。
角膜浸潤
角膜に傷が付き、角膜上皮より深い角膜実質にも傷がすすんだ状態です。
これより浅い場合を、角膜びらんと言いますが、この状態ではあまり白い点としては見えにくいです。
角膜侵潤まで進みますと、白い点状に傷が見える事があります。
必ずしも白い点が現れるとは限りませんので、白くないので大丈夫とは言えません。
激しい痛みと充血がありますが、コンタクトレンズをつけることによって傷が覆われて、痛みを感じにくくなる場合があります。
コンタクトを外した時や装着前に、酷い痛みを感じた場合は使用を中止し、眼科を受診することをおすすめします。
コンタクトしたら痛みがなくなったから大丈夫、と思わないことが大切です。
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまったり、ケアを怠ると罹りやすくなります。
角膜潰瘍
角膜侵潤がさらに酷くなった段階を角膜潰瘍と言います。
角膜上皮は傷つき、角膜実質まで完全に傷が届いている状態です。
この時出来る白い点は、治療後も残る場合が考えられます。
こちらも、コンタクトを外し忘れたり、ケアを怠ることでなりやすいです。
充分に気をつけましょう。
細菌性角膜感染症
角膜に細菌が感染すると、白い斑点ができます。
大量のめやに、充血、痛みや眩しさなどの症状が出てきます。
炎症が軽い状態ですと、白い斑点は出ることはあまりないので、つまり白い斑点となって現れる時点で既に重い段階である場合が多いです。
迷わず病院へ行きましょう。
白い斑点は治療後も残ってしまったり、失明するケースもありますので充分気をつけましょう。
コンタクトレンズの使用による炎症は、眼科治療が必要なものがほとんどです。
違和感があればすぐに病院へ行きましょう。
コンタクトの他にも原因はある?
コンタクトレンズを使用していない人でも、病気によってこのような症状が発生することがあります。
アベリーノ角膜変性症
レーシックの手術で、急激に進行するおそれのある病気です。
レーシックとは、視力回復を行う手術のことを言います。
自分がアベリーノ角膜変性症に罹っていることを知らずに、手術を受けた場合、急激に悪化してしまうおそれがあるのです。
目に白く濁った部分ができ、目が見えにくくなります。
これは、白濁した部分を切り取るのが一般的な治療法ですが、すぐに再発するため、治療を繰り返すことになります。
角膜フリクテン
角膜に灰色っぽい水泡らしき斑点ができる病気です。
目の異物感や光の眩しさ、痛み、涙などの自覚症状が出ます。
原因ははっきりとはわかっておりませんが、最近のアレルギー反応と言われているようです。
放っておいても治ってしまう場合も多いですが、他の病気との判断が素人ではつきにくいため、必ず病院を受診しましょう。
乳児、女性に多く、偏った食生活をしている人にも多く見られる病気です。
白い斑点は大変な病気が多い!確認したらすぐに病院へ!
いかがでしたか?
黒目の白い斑点は、その多くが眼科治療を必要とします。
なんとなく市販の点眼薬で…と思っていると、そのうち失明することになるかもしれません。
特にコンタクトを使用している場合はこまめな洗浄やケアを怠らず、何かおかしいと思ったらすぐに病院へ行きましょう。