なんだか疲れたなぁ、と首をさすってみたり、マッサージして、なんて家族に言われて首に触れてみると、あれ?なんだかできものが…。
これって、もしかして、しこり?
しこりと言うと、なんだか悪い物な気がして仕方が無いですよね。
特にドラマや小説の中で、ふとしこりを見つけて、病院へ行ってみると、癌で余命宣告をされた!なんて場面も頭をよぎり、不安で仕方なくなるかもしれません。
では、実際はどうなのでしょうか?
うなじ部分のしこりに考えられる原因について、自分や家族の症状と照らし合わせながらチェックしていきましょう。
うなじのしこり(できもの)、原因は?
まず大きさ、そして痛みの有無などを調べてみましょう。
そしてできれば、他にどのような症状があるかも考えてみましょう。
首のこりが原因
案外、多く見られるのが首のこりです。
デスクワークを長時間していると、どうしても、くびのこりが酷くなってしまいますよね。
あまり酷いと、頭全体を何かに覆われているような、緊張性頭痛を起こしている場合もあります。
最近、頭痛が続いてはいませんか?
そして、こりが原因の場合のしこりは、押すと強く痛むという特徴があります。
お風呂に入って血行を良くしたり、ストレッチやヨガをしてこりをほぐしましょう。
どうしてもこりが取れない時は、鍼灸や整体も良いでしょう。
脂肪腫
皮下脂肪内や筋肉内にできる良性の腫瘍で、背中や肩にもできやすいですが、全身のどこにでもできます。
もちろんうなじの辺りにもできます。
痛みは無く、弾力があります。
大きさも様々です。
良性の脂肪ですので、経過観察になることがほとんどですが、大きくなれば神経を圧迫して痛みを起こす事がありますし、場所によっては気になることもあるので、その場合は手術で摘出します。
首や大腿など、リンパ節のある場所にできるため、リンパの腫れと勘違いすることもあります。
もちろん、医師にはあきらかにわかるものであっても、素人目でどちらか判断するのは難しいと思いますので、まずは耳鼻科でリンパ節の腫れで無い事を確認した方が良いと思います。
リンパ節の腫れ
リンパ節の腫れもとても多くみられるケースです。
リンパ節は、首、腋の下、大腿などにあり、普段は隠れていますが、なんらかの原因で腫れることにより、しこりとして出てくる場合があります。
リンパ節が腫れることはよくあることで、それが炎症によるものなのか、癌など恐ろしい病気が隠れているかは、検査をしなければわからない場合も多いです。
リンパ節の炎症
一番多いのが、リンパ節の炎症です。
なんらかの菌が感染し、炎症を起こします。
痛みがあり、赤く腫れて熱を持ちます。
また、発熱する場合もあります。
自然と治癒することもありますが、酷くなると辛いので、耳鼻科を受診したほうが良いでしょう。
悪性リンパ腫
リンパ系組織の癌です。
痛みが無い、固く触っても動かないしこりであることが特徴とされています。
触ると、表面がつるつるして、皮膚の下ですべるように感じることもあります。
しかし、基本的に痛みはありませんが、しこりが大きくなると周囲の組織を圧迫して炎症をおこし、痛みや炎症反応が出てくることもありますので注意が必要です。
リンパの関係は、耳鼻科の受診が良いでしょう。
他にも、寝汗、湿疹など初期症状もありますが、これは見逃しやすく、後から分かる事がほとんどです。
まずは心配せず、医師の診断を受けましょう。
適切に治療すれば、治る可能性が高い癌でもあります。
その他の癌
その他の癌からリンパへ転移している可能性もあります。
まずは、耳鼻科で受診をして、その後、検査をして、リンパ腫由来のものなのか、他の癌があるのかということを調べていきます。
素人判断は禁物!あれ?と思ったらまず病院へ
うなじ部分は、いろいろな組織が集中しているところです。
上に記したものは、代表的なものですが、他にもさまざまな病気の可能性が隠れています。
もちろん、問題が無い場合もとても多いですが、もしもの時のために、気になったら病院に行くのが良いでしょう。