キズパワーパットというものをご存知ですか?
最近話題になることも多いので、知っている人は多いかもしれません。
しかし、このキズパワーパット、正しい使い方を知っている人は意外に少ないのです。
従来の絆創膏の使い方と大きく異なるのに、どうしても私達は、従来の使い方が頭にあって、それで良いと思ってしまいます。
少し高級な絆創膏、と思っている人もちらほらいるくらいです。
しかし、実際はそれでは、せっかく早く傷を治すために購入したキズパワーパットも宝の持ち腐れです。
今回は、そんなキズパワーパットの正しい使い方について調べてみました。
キズパワーパットとはどういうものなの?
キズパワーパットは、ハンドロコドイロという素材を使って、湿潤療法という方法で傷を治します。
皆さまご存知の通り、主流となっている治療法とは、まずは傷口を洗い流し消毒し、乾燥させるのが良いとされています。
消毒してから絆創膏を貼る方法もありますが、浅い擦り傷の時は絆創膏を貼る事でかえって治りが遅くなってしまうことも良く知られていて、今は、乾かして放って置くことが多いようです。
しかし、キズパワーパットによる治療は、それともまた異なります。
人の自然治癒能力によって、かさぶたが自然にできるのを待つのでは無く、かさぶたの代わりにキズパワーパットを貼る、という方法です。
これにより、自然とかさぶたができるのを待つよりも、より清潔に、早く傷を治す事ができます。
キズパワーパットの使用法、やってはいけないこととは?
では、具体的に、キズパワーパットの使い方とはどういうものなのでしょうか?
- 傷口を綺麗に洗い流す。
- 清潔なタオルやガーゼなどで傷口の水分をふき取る。
- 消毒や薬を塗らずに、そのまま傷口にキズパワーパットを貼る。
- 様子を見ながら交換して、傷が治るのを待つ。
尚、2週間経っても傷が治らなかったり、傷口が明らかに悪化してきた時は病院へ行く事をおすすめします。
やってはいけないことは?
使い方を間違ってしまうと、かえって傷の治りを遅くしてしまうことがあります。
特に気をつけなくてはならないのは「消毒をしてはいけない」ということです。
どうしても、消毒をしないと落ちつかない、という人もいるでしょうが、消毒をすることで、キズパワーパットが皮膚に密着するのを妨げてしまいますし、何よりも、傷口を消毒するということは、有害な細菌だけでは無く、自己の治癒に必要な力も弱めてしまい結局のところ、傷の治りを遅くしてしまうのです。
どんな傷に効くの?
- 軽いすり傷、きり傷
- 浅い火傷
- あかぎれ、かさむけ、靴ずれ
など、基本的に軽度のものに大きな効果があります。
使用しない方が良い場合
- 深い切り傷、刺し傷
- 大きな火傷
- 湿疹や水イボ
キズパワーパットはあくまで、かさぶたの代わりになってくれるものです。
皮膚の疾患は、病院へ行かなくては治りませんし、あまりに深い傷や火傷もまずは病院へ行った方が賢明です。
傷に万能な薬、というわけではありませんので、注意しましょう。
どのくらいで取りかえればいいの?
説明書には5日程度と書いてあるはずですが、必ずしも5日貼りっぱなしが良いというわけではありません。
むしろ入浴などで、水が入ってしまうと細菌が侵入してしまうため、通常の絆創膏と同様、一日起きに替えても良いくらいです。
また、膿などが溜まってきた場合もすぐに取り替えてください。
その膿が染み出してくると、細菌が入りこむ原因になります。
血の場合も同様です。
替える時も、一度、傷口を洗い流してから清潔なガーゼやタオルで傷口を拭いてから貼り替えましょう。
便利なキズパワーパット、しかし使い方を間違えると治りにくい状態に!?
いかがでしたでしょうか?
キズパワーパットの使い方は理解できましたでしょうか?
正しく使う事ができれば、早く傷を治す事ができる大変便利なものですが、使い方を間違えると、多くの医療品がそうであるように、かえって症状を悪化させてしまいます。
正しい使い方を知り、早く傷から解放されれば、ストレスも少なくて済みますよね。