突然、意識を失って倒れてしまった。
友人が、家族が、あるいは偶然、隣にいた見知らぬ人が。
そんな時、一体どうすれば良いのでしょうか。
そして、原因はどういうものがあるのでしょうか?
今回は、そんな突然意識を失ってしまう病気について調べてみました。
突然倒れてしまった!対処法は?
まず、突然、目の前で人が倒れてしまった時の対処法を知っておきましょう。
意識があるかを確認する
意識がはっきりしている場合で、自力で動ける場合は付き添ってあげて安全な場所へ移動させます。
意識が無い場合は、誰か助けを呼びましょう。
どちらの場合も、救急車を呼ぶ、または医療機関を受診した方が良いです。
意識が無い場合、呼吸、脈の有無を確認する。
とにかく救急車を呼びましょう。
119番すると、これらのことを聞かれる可能性がありますので、人がいる場合は一人が電話を、もう一人が確認をしましょう。
一人しかいない場合は、電話の声を聞きながら指示に従いましょう。
むやみやたらに動かさない。
頭を打っている可能性があります、また、頭部から出血がある場合も決して動かしてはいけません。
横断歩道の真ん中など、とても危険な場所の場合は、二人以上で慎重に移動させましょう。
何が原因であっても、突然意識を失うという事は、受け身が取れない状態である可能性が高いですので、頭を強く打ちつけている場合があり、動かす事は症状の悪化に繋がります。
倒れてしまった原因は何?
突然倒れてしまう、という事は、どんな原因が考えられるのでしょうか?
貧血
学生時代、長い朝礼で突然倒れてしまう人はいませんでしたか?
多くの場合、貧血で倒れてしまっていましたよね。
締め付けるような服装をしていたり、長い時間立ち続けていると、それだけで貧血の症状が出てしまう事があります。
また、急に立ちあがったり、首を回すなどの僅かな衝撃でも脳貧血を起こし、失神してしまうことがあります。
その多くは、少し寝ていれば脳に血液がいくため治ってしまうようなものではありますが、また倒れてしまう事のないように、念の為に専門機関を受診し適切な治療を受けましょう。
低血糖
特に、糖尿病などで血糖値を下げる薬を飲んでいる場合、間食を行わなかったり少なかったりなどの条件が重なると、低血糖で倒れてしまう場合があります。
朝ご飯を摂らない時や、無理なダイエットで炭水化物を一切摂らない時など、少しふらふらしますよね。
酷い時には頭痛や吐き気がして立っていられなくなります。
血糖値を下げる薬を飲んでいると、これが命に関わる状況になります。
患者さんは飴玉やスティックシュガーなどを持っている可能性もあるため、明らかに血糖値が下がっていると分かった場合はとりあえず舌下にそれらを押しこみましょう。
救急車への連絡も必須です。
脳卒中、脳出血など脳の異常
多くの場合発作は突然起こるとされています。
しかし、僅かながら前兆はあります。
手足の痺れや、呂律が回らなくなる、などの症状がみられた場合は念の為、脳神経外科を受診した方が良いでしょう。
また、脳卒中の場合、一次的に記憶が消えてしまう、ということも起こります。
特に、高齢者に起こりやすいですので、注意して見てあげましょう。
この場合、とにかく早く病院へ行く事が大切です。
素人では、果たして何が原因かという判別は付きにくいため、一秒の判断が生死を分けるため、この可能性を第一に考え、救急車を呼ぶ事が大事になってきます。
集中治療室で、手術などを行いますが、身体に麻痺が起こることも考えられます。
しかし、この後遺症の度合いも、この時、どれだけ早く対処できたかにかかります。
てんかん発作
てんかんを持っている場合、発作で倒れてしまうことがあります。
意識さえ戻れば、患者さん自身がわかっていることも多いですが、倒れてしまった直後側にいる人が、患者さんの知人や家族ではない限り、わからないことも多いです。
欠伸発作などの場合、少し時間を置けば大丈夫なこともありますが、基本的には先でも申し上げましたが、素人判断することは危険ですので、基本的には救急車を呼びましょう。
素人判断は禁物、意識が戻らない場合はとにかく救急車を!
脳貧血や立ちくらみで倒れた場合、横になって脳に血が回れば、すぐに意識は戻ります。
繰り返さないためにも、原因は判明していた方が良いので、医療機関への受診はした方が良いですが、意識が戻らない場合、危険な状態である可能性もあります。