骨にひびが入った事がある、という人はいますか?
骨折と比べて、ひびが入るというのは案外、軽いような気もしてきますよね。
実際、骨折と比べれば、治る早さは早いようです。
自覚症状がそこまで無いものもあり、気付かないうちにひびが入っているということもよくあります。
ということは、もしかして放置しても良いのでしょうか?
自然治癒してしまうなら、なるべくなら病院へ行きたくないですよね。
今回は、そんな骨にひびが入った時の対応について調べてみました。
骨にひびが入った!!原因は?どんな症状があるの?
骨にひびが入っている状態を、不全骨折と言い、その中でも、ばらばらに亀裂が入っている状態を亀裂骨折と言います。
骨にひびが入る、というと大変な事故や怪我を想像してしまいますが、実は意外なものでも、骨にひびが入ってしまう事があります。
主な原因について説明して行きます。
打撲
一番、気付きやすい理由です。
患部が腫れてしまう事が多く、酷い場合はレントゲンで検査をすることで発見されることが多いです。
転んだ時、ついた腕に強い痛みを感じた場合や、変な方向で手をついてしまった時なども注意が必要です。
患部によって、痛みを感じにくく、足の小指をぶつけた時などは、その時はとても痛いですが、滅多に動かす事の無い部分の為、気付かないこともあります。
突き指
案外見逃してしまいやすいのがこの突き指です。
とりあえず簡単に処置をして、そのまま放っておく、という人も多いでしょう。
突き指だと、数日痛みが続くことも普通なので、何も気にしないまま痛みが治まるのを市販の湿布薬だけで待ってしまう人もいます。
しかし、中には、指の骨にひびが入っている場合がありますので、あまりに痛みがひかない場合は一度検査してもらうことをおすすめします。
疲労骨折
実は、一番多く見られるのがこの疲労骨折です。
トレーニングで同じ動きを繰り返す、スポーツ選手などに良く見られます。
好発部位は、長距離ランナーに良く見られる脛骨、バレーボール選手やバスケットボール選手によく見られる中足骨です。
疲労骨折の特徴は運動をはじめると痛みだす事です。
腫れも大きく、痛みも強いため、運動する事が不可能になる場合もあります。
しかし、運動をやめると痛みは和らぐので、骨折していると気付かずに、治療が遅くなってしまう人も珍しくありません。
治療法は?自然治癒で良いの?
治療法は、基本的に骨折と同様に、患部をギプスなどで固定し、完治するのを待ちます。
痛みが強い場合は、鎮痛剤など処方されることもあるでしょう。
軽い打撲の拍子に、という場合や突き指の場合は、気付かないうちに自然治癒で治ってしまう事もあるでしょう。
しかし、それで良いかと言われれば、良いとは言えません。
まず、治りが本来の治療を行った時よりも遅くなるケースがほとんどです。
逆に、治る事無く、悪化していくケースもあります。
疲労骨折などに多く、骨折していると気付かぬまま、少しよくなったからと言って運動してしまうからです。
また、ひび部分を動かすことにより、骨がずれて空洞が生じてしまうこともあります。
こうなると、また、症状は悪化したこととなり、完治までの道が遠くなります。
断続的に続く強い痛みがある場合は、その痛みが一次的だったとしても、病院へ行く事をおすすめします。
おかしいな、そう思ったら早めの受診を
大きな腫れや痛みがある場合、病院を受診する人が多いと思いますが、自分で突き指だ、打撲だ、筋肉痛だと勝手に解釈してしまうと、こんなことで病院へ行くなんて…という気持ちが先立ってしまい、なかなか病院へ行く事ができません。
しかし、病院へ行かないことは確実に完治への時間を延ばすことになります。
おかしいなと思ったら、念の為、病院へ行くように心がけましょう。