思いきり尻もちをついて、お尻を打ってしまった。
そんなことよくありますよね。
しかも固い床なら結構痛い!
時には、うずくまってしまうこともあるでしょう。
しかも、この痛み、案外長く続いて、もしかして骨折なのかも?と不安になったりしませんか?
腕や足のように曲げ伸ばしをする箇所でもないので、即病院へ、とならないことも多いですが、尾てい骨もれっきとした骨です。
骨折だってするはず。
そう思うと、このままにしておいたらまずいのではないかと不安になってきますよね。
なので今回は、この尾てい骨の骨折と打撲の時の症状を比べてみました。
尾てい骨ってそもそも何?
尾てい骨と言うのは、そもそも何のためにあるのでしょうか?
人の身体とは、実は何のためにあるのかよくわからないものが結構あって、尾てい骨もそのひとつです。
それは、人が進化して行くうえで失われていった機能の名残だと言われています。
打撲と骨折の違いは何?
まずは、尾てい骨が痛くなった原因を考えてみてください。
階段から落ちた、スポーツをしていて転んだ、などしてお尻を打ったと、明らかに外からの衝撃がありましたか?
その心当たりが無い場合は、神経痛や、産後の尾てい骨の痛みなど別の原因が考えられますので、打撲や骨折とは別に考えましょう。
治療も別なものになります。
さて、明らかになんらかの理由で怪我をした場合、痛みの程度を考えてみてください。
押すと痛む程度、椅子に座っていると痛い、または座っている時は痛まない、排尿がしにくいほど痛い、などさまざまあると思います。
打撲の場合
瞬間的に強打する以外にも、繰り返し衝撃を与える事で、尾てい骨は案外簡単に曲がってしまうそうです。
これを尾てい骨打撲と呼びます。
押すと痛みがある程度ですが、これが原因になり、便秘などの症状を起こすことがありますので注意しましょう。
痛みが引くまで安静を保ち、痛みが酷い場合は整形外科へ行きましょう。
痛みを和らげる薬を貰える時もあります。
基本的に自然治癒を待つ形ですので、なるべく楽な姿勢で安静にするよう心がけましょう。
骨折、ヒビの場合
骨折してしまっている場合は、かなりの痛みがあります。
例としては、
- 排尿する時に酷い痛みがある
- うつ伏せになると激痛がはしる
- しかし、歩いている時や座っている時には痛みが無い
というものです。
ヒビの場合も、準ずる症状があります。
中には、排尿などはしにくいが、患部は麻痺してしまって、触ってもあまり感覚が無い、という人もいるようです。
こちらも、特に治療法はありません。
とにかく安静にするしか方法はありません。
しかし、安静しか無いからと言って、病院に行かなくて良いということではありませんので、きちんと検査をして、適切な治療を受けましょう。
また、痛みが酷い時には、痛みどめが処方されることがあります。
患部への塗り薬が多いようです。
数週間くらいは治療にかかると言われ、長い人は10年ほど痛みが続いた、と言う人もいるくらいですので、かなり長いスパンで治療しなければいけないことを覚悟してください。
強打してしまったらまずどうすればいい?
打撲の症状を和らげるためにも、転んだりして強打してしまったらまずは冷やすことが重要です。
なるべく楽な姿勢を保ち、保冷剤や氷などを使い患部を冷やしましょう。
打撲で炎症を起こしてしまう可能性がある場合、炎症を抑える事ができます。
また、ストレッチに和らぐ場合もあります。
どうせ自然治癒、と思わずに痛みが酷ければ病院へ
上でも書きましたが、尾てい骨の打撲や骨折に具体的な治療方法はありません。
しかし適切な診断と、これからの生活方法、どの程度安静にしていれば良いか、などの説明を受けたり、もしかしたらできる処置があるかもしれません。
それによって、治るスピードが一気に早くなる可能性もあります。
痛みが酷い場合は、とにかく病院へ行きましょう。
それが一番の完治への近道です。