なんだか最近、手に痺れがある気がする。
朝起きたら手がこわばって動かないなど、の症状を経験した事はありませんか?
特に、手のこわばりは、中高年の女性にこの症状が多く見られる傾向にあるそうです。
さて、原因は一体どこにあるのでしょうか?
そして、何科を受診すれば良いのでしょうか?
今回は、この手のこわばりやしびれ、痛みについてどんな原因があるのか、代表的なものを調べてみました。
手のこわばり、痛み、しびれ、原因は何?
手のこわばりやしびれは、手や指そのものに原因がある場合もあれば、神経などに原因があることもあります。
明らかに手の使い過ぎの腱鞘炎、と言う以外は、他にも症状が出ている場合は特に、神経外科や内科を受診するのが良いでしょう。
腱鞘炎
特に近年、若い人に考えられるのがこの症状でしょう。
腱鞘炎と言うと、手首の痛みを想像しますが、酷くなると腕全体の痛みまで発展します。
指や手の使い過ぎで起こり、作家さんや調理師など、手や手首に負担を書ける作業を長時間続ける人の職業病でもあります。
しかし、近年では、スマホや携帯の使い過ぎによる腱鞘炎の発症も多く、若い人に見られる原因がそこです。
女性に多く、その理由は、関節や靱帯が男性より柔らかいためではないかと言われています。
また、生理周期やホルモンバランスの影響を受けることもあります。
何かを握ることが難しくなり、酷くなるとカップなども持てなくなります。
休める状況でしたら、手をゆっくり休めてあげましょう。
症状が酷いようでしたら、整形外科を受診しましょう。
冷え性や疲れ、ストレス
身体が冷える、疲れを感じると手がこわばってしまうことがあります。
そちらは、身体を温めるか、寒い時期でしたら、しょうが湯など温まるものを飲んでゆっくりと体を休めましょう。
また、ストレスは全身のあらゆる疾患や違和感の原因になり得るもので、手足の痺れやこわばりが出る事もあります。
外科的にも内科的にも異常が無いと言われたら、何か環境にストレスの原因になるものはなかったか、一度心療内科などを受診するのも良いでしょう。
関節リウマチ
朝起きると手のこわばりや痺れを感じる。
痛みを感じることもある。
などの症状は、関節リウマチの初期症状にあたります。
また、症状にも波があり、良くなったり悪くなったりするのも特徴です。
高齢者のイメージが強いですが、30代くらいの若い患者さんも多いので、このような症状がみられたら一度整形外科を受診してみましょう。
手根管症候群
原因不明とされていますが、妊娠期や更年期の女性に多いとされている症状です。
仕事やスポーツなどで手を使いすぎている人でも発症する事があります。
初期症状では中指や示指がしびれや痛みが出てきます。
最終的には、親指から、三本半ほどが痛くなります。
他の病気と症状が似ている部分もありますので、自己判断はせず、まずは整形外科を受診し診断を仰ぎましょう。
飲み薬や固定などの処置が施されます。
その他、膠原病などの疾患
膠原病とは、全身性エリテマトーデスなどの、免疫異常による疾患です。
血管、腎臓、関節、粘膜などの異常が起こります。
他には、頬の紅班、湿疹なの症状から、長期間続く発熱まで症状はさまざまです。
手のこわばりや痺れと共に、皮膚やその他の異常がある場合は、内科を受診してみると良いでしょう。
また、脳の神経伝達物質であるドーパミンの不足で起こるパーキソン病の場合も手のこわばりを感じることがあります。
パーキンソン病については詳しくはこちらで解説されていますので、興味があればご覧ください。
おかしい、そう思ったら早めの受診を
手は、どんな作業をするにおいても大切な部分です。
たかが腱鞘炎、などと思ってしまい市販の湿布薬を貼るだけの方も多いですが、腱鞘炎であっても、放置してしまえばどんどん悪化させてしまいます。
また、手の痛みや痺れは、身体の他の部分が異常であるという信号の可能性もあります。
酷くなる、または長期にわたり続いている、休ませても一向に良くならない、という時は早めに医療機関を受診しましょう。