なんだか後頭部が痺れる…痛い…。
こんなことはありませんか?
首のあたり、体のあたりまで痺れる気がする…。
なんて時は要注意です。
頭痛が痺れに似た症状で出る場合もありますが、中には大変な病気の前兆である場合もあります。
その頭痛、本当に大丈夫ですか?
少しでも心配なことがあるならば、どれに該当するかチェックしていきましょう。
後頭部が痺れる、原因は?対処法は?
まず、その痺れはどの範囲が確認してください。
片側だけですか?
それとも全体ですか?
首まで?
それによって、病状が違ってきます。
緊張型頭痛
頭痛ではありますが、まるで頭を抑えつけられるような感覚がすることから、痺れにも似た痛みであることがあります。
頭全体は痺れて感じる為、後頭部ももちろん痺れを感じます。
めまいや吐き気を伴うこともあり、あまり頭痛薬が効きません。
ストレスが原因の一つになることもありますが、それ以外にもさまざまな理由で起こります。
症状は長く続き、酷い時には1~2週間、頭が重くなるような頭痛に悩まされる事もあります。
緊張型頭痛は、お風呂にゆっくり入るなどして温まることで緩和されます。
その他、身体を軽く動かしたり、ストレスを発散できることをするのも良いでしょう。
患部を直接温めても効果的です。
後頭神経痛
一瞬、電流が走ったような痛みがあります。
その後、首に違和感が起こることが多く、これが後頭部のしびれとして感じられることもあります。
一瞬、結構な痛みがありますので、クモ膜下出血が心配になりますが、クモ膜下出血はまさに、バッドで殴られたような激しい痛みに襲われます。
しかし、完全に違うとは断定できませんので、念の為脳神経外科を受診しましょう。
どちらにせよ、後頭神経痛の診断も脳神経外科で行います。
偏頭痛、片麻痺偏頭痛
ズキズキとした痛みが特徴の偏頭痛ですが、痺れに似た症状が起こることもあります。
右側、左側というだけでは無く、後頭部に起こることもあります。
偏頭痛は、女性に起こりやすいとされています。
また、現代病の一つとも言われており、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなども原因の一つとして言われています。
偏頭痛は、緊張性頭痛とは逆で、冷やす事が効果的とされています。
保冷剤などで患部を冷やして安静にしましょう。
痺れも酷いと、めまいや、ぼーっとしてくる場合がありますので、頭痛薬を使用しても良いですが、使いすぎると逆効果になりますので注意が必要です。
また、片麻痺偏頭痛と呼ばれ、これは、左右どちらかの手足に痺れが起こることが特徴です。
症例は稀ですが、頭に痛みがある場合、脳出血や脳梗塞と似た症状で、判断は難しいです。
痛みや痺れと手足の違和感や痺れを併発する場合には病院へ行きましょう。
頸椎ヘルニア
後頭部から腕までの痺れがある場合、頸椎ヘルニアが考えられます。
痛みを伴う場合も多いですが、症状に痺れもあります。
首や背中周りに痛みが出る場合もあります。
手術を行う場合もありますが、保存療法と言って経過観察をする場合もあります。
体調が悪い、というよりただ痺れや痛みを感じる場合は整形外科へ行ってみましょう。
脳出血、脳梗塞
痛みと痺れはわかりにくい場合があります。
手足の痺れを伴う場合は、脳出血や脳梗塞を起こしている場合もあります。
片麻痺偏頭痛と大変見分けがつきにくいので、専門医の診断を仰ぎましょう。
続く痺れ、手足にまで及んだら迷わず受診を
後頭部だけならば、緊張型頭痛や偏頭痛という可能性が高いですが、体や手足にまで痺れ及んでしまうと、他の病気の可能性もかなりあがるので注意が必要です。
脳の場合、手遅れになってからでは、一命を取り留めても後遺症が残る危険もあります。
少しでもおかしいと感じたら、なるべく早めに病院へ行きましょう。