足の付け根が腫れている!
そんなことはありませんか?
痛みがあったり、腫れだけであったり、明らかに皮膚のすぐ下の時もあれば奥にしこりのように存在する時もありますよね。
目立たない部分なので、特に痛みが無いとつい放置してしまいがちですが、果たしてその腫れ、放っておいても良いものなのでしょうか?
今回は、この、足の付け根の腫れやできものについて、代表的なものを調べてみました。
足の付け根にできものが!原因は?
まずは、痛みがあるか、大きさはどれくらいなのかを確認しましょう。
それによって、行く科も変わってきます。
脂肪腫
そこそこ多いのがこの脂肪腫です。
この脂肪腫は、体中どこにでもできる良性の腫瘍で、もちろん足の付け根にできることもあります。
皮膚のすぐ下に硬い塊ができて痛みはありません。
小さなものの場合は経過観察をする場合が多いですが、大きくなってくると手術で取り除くこともあります。
どんどんと大きくなってきたり、痛みがでてくるようになった場合は、脂肪肉腫というく悪性腫瘍になっている可能性がありますので、皮膚科を受診しましょう。
粉瘤
こちらも体中どこにでもできる可能性があるできものです。
ですので、足の付け根にできることもあります。
これは、皮膚の下にできた袋に、古い皮膚や膿が溜まってしまう症状で、潰すと悪臭のする液体が出る事が特徴です。
取り除かなければ、治ったように見えても再発してしまうことがあるので、簡単な手術で取り除くのが一般的です。
基本的に痛みは無いですが、無理に中の老廃物を出そうとすると炎症を起こしてしまう場合がありますので注意が必要です。
できるだけ小さいうちに皮膚科を受診し、取り除いてもらいましょう。
鼠径ヘルニア
いわゆる脱腸と呼ばれる病気です。
比較的男性に多い病気でもあります。
立ちあがったり、お腹に力を入れると、腹膜や腸の一部が足の付け根の筋膜からでてきてしまう病気です。
はじめのころは、押すと戻りますが、次第に戻らなくなり、悪化すると死に至ることもありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
外科や罹りつけ医で状況を説明すると良いでしょう。
脱腸は、手術しか方法がありませんので、手術をすることになるでしょう。
リンパ節の腫れ
足の付け根にはリンパ節がありますので、なんらかの理由でこのリンパ節が腫れてしまった場合、足の付け根も腫れてしまう事があります。
他にも、リンパ節は、首、鎖骨部、腋の下などにも通っています。
風邪で腫れることもありますが、リンパ節炎などを起こしている場合もあります。
腫れがあることも医師にしっかりと言って、早めに受診しましょう。
風邪など他の病気が原因である場合は、その病気が収まれば治りますが、リンパ節炎が原因の場合はそちらの治療が必要です。
リンパ節の腫れがある場合は、耳鼻科に行くのも良いでしょう。
悪性腫瘍、悪性リンパ腫
上記で言ったリンパ節の腫れの場合で最も恐ろしいのがこの悪性腫瘍で腫れを起こした場合です。
他の悪性腫瘍がリンパ節に転移した場合も腫れてきますが、特に多いのが悪性リンパ腫での腫れです。
悪性リンパ腫の場合、初期症状にもありますので、すぐに病院へ行って治療を受ければ生存率はとても高いので、急に腫れができたという場合は耳鼻科で精密検査をすることをおすすめします。
他にも、寝汗や皮膚の湿疹などの特徴もありますが、多くの悪性腫瘍がそうであるように基本的に無症状だと思いましょう。
自然治癒できないものもあるので、すぐに病院へ
目立たない部分ですので、足の付け根というものはつい放置してしまいがちですが、病院で治療を受けないと治らないものも多数ありますので、自己判断せずまずは医師の診断をうけましょう。
明らかに皮膚の下にある場合は皮膚科、奥の方にしこりを感じる時は耳鼻科が良いでしょう。