なんだか膝が曲げにくい、曲がらない、突然そんなことになってしまったらとても驚きますよね。
膝は、日常の中で必ず使う部分です。
曲げ伸ばしがしにくくなりますと、ただ歩くという行為でさえ辛くなってしまいます。
この、膝が曲がらない、曲げにくくなってしまう原因とは、一体どんなものがあるのでしょうか?
今回は、この症状について、主なものを調べてみました。
膝が曲げにくい、曲がらない!原因は?
関節内遊離体
関節ねずみとも言います。
関節を構成する骨や軟骨が一部剥がれ落ちて関節内を動き回る病気で、突然激しい痛みに襲われ、膝の曲げ伸ばしができなくなります。
肘や膝に起こりやすいですが、どこの関節にも起こります。
原因は、スポーツなどによる骨折や、骨が変形する病気でみられます。
基本的には手術で、剥がれ落ちた骨を取り除きます。
関節水腫
膝に水が溜まる病気です。
膝の腫れや痛み、だるさを感じ、動かしにくくなります。
触るとぶにぶにとした感触があることも特徴の一つです。
また、突然激痛が走る事もあります。
原因は、滑膜組織の損傷による、関節液の異常分泌です。
これは、加齢が原因で起こる場合もありますが、骨が変形する病気や、スポーツによる損傷で起こる可能性もあります。
水抜きを行い、炎症を抑える処置を行います。
薬物療法や温熱療法、手術などの方法があります。
スポーツや事故での怪我で、関節を損傷
何らかの原因で、大きな負荷がかかった場合、半月板や軟骨の損傷で膝が動かなくなることがあります。
転んだり、落ちたり、ぶつけたりと分かりやすい原因があれば良いですが、自身でもわからないうちに実は骨折をしていた、ということもあるようです。
主なものに以下のものがあります。
- 半月板損傷
膝の曲げ伸ばしができない、力が入らない、腫れがある。
- 離断性骨軟骨炎
一定の覚悟までしか曲がらない、またはまったく曲がらない。
激痛がある。
動かした時には痛むが、安静時には痛みを感じない。
- タナ障害
膝を動かす時に、引っ掛かりを感じる。
何か挟まるような感じがある。
他にも、いくつか原因はありますが、これらが代表的なものです。
今後、スポーツを続けていくためにも、大切な膝ですので違和感がある時は病院へ行きましょう。
骨軟骨腫
膝の痛みや腫れ、こぶが見られ、できた箇所により曲げ伸ばしも制限されます。
腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、この骨軟骨腫は良性の腫瘍です。
骨腫瘍の中では発生率が最も高く、主に10代若者に多く見られます。
男性の方が若干多いです。
こぶの程度や大きさが生活に支障が無ければ経過観察になることもあります。
膝の曲げ伸ばしが制限されるほどのものでしたら手術で取り除きます。
軟骨肉腫
上記の、骨軟骨腫が肥大を続ける、または中高年になっても大きくなってきた、などの場合、軟骨肉腫という悪性腫瘍に変化している場合があります。
悪性腫瘍ですので、放置しても悪化するだけですので、おかしいと思ったなら早急に病院へ行きましょう。
主に40代以上の中高年に多く見られます。
抗ガン剤治療を行い、癌を縮小させます。
同じ骨のガンでも、骨肉腫よりも転移の可能性は低く、生存率は60%程度と骨肉腫よりは高めです。
膝は大事な部分、曲げられなくなったらすぐ病院へ
いかがでしたでしょうか?
症状によってさまざまな原因があることがお分かりいただけたでしょうか。
特に、スポーツを日常的に行う方や、高齢の方は、膝の病気になるリスクも高いので注意しましょう。
スポーツを行う方は、これを放置してしまうと、後々、苦労してしまう可能性があります。
万全な体調で楽しむためにも、少しでも異常を感じたら、病院を受診するようにしましょう。