寒いわけでもないのに、なんだか体が震えてくる。
そんなことはありませんか?
手足だけ震えたり、体全体が震えてきたり、気温が寒いと感じないのに寒気を感じてきたり。
ただ体が震えるだけと言っても、長く続けは辛くなってきます。
一体、何が原因なのでしょうか?
考えられる原因と可能性について、代表的なものを調べてみました。
寒くないのに体が震える、原因は?
低血糖
低血糖状態の時、震えを起こす事があります。
食欲不振、または忙しい、などの理由で、しばらく食事をしていない。
または、朝ご飯を食べないだけでも、食事を取らない時間が長いので低血糖を起こす場合があります。
食事をすれば落ちつくことも多いです。
僅かに寒気を感じることもあります。
血糖値を上げるために良いのは、おにぎりやお菓子などの炭水化物ですが、即効性が無いので、緊急の時はスティックシュガーや飴玉などを舐める方法があります。
- 冷や汗
- 倦怠感、脱力感
- 生あくび
- 苛々して集中できず、頭が回らない
- 目の焦点が合わない
これらの症状が出て来た場合は、低血糖が疑われます。
頭痛や吐き気を起こす人もいます。
特に注意が必要なのは、血糖値を下げる薬を服用している、糖尿病の方です。
間食で調整している場合が多いですが、それを忘れてしまったり、足りなかった場合、低血糖を起こし、意識を失い最悪の場合死に至ります。
近年、無理なダイエットで、炭水化物をまったく摂らない若い方も増えていますが、体に良いことではない、ということは覚えておきましょう。
炭水化物は、三大栄養素の一つであり、体に最も必要な栄養素の一つなのです。
パーキソン病
主に手足の震えが左右非対称に起こる場合、パーキソン病が原因であることが考えられます。
脳の中にある、ドーパミン神経細胞減少が原因で起こりますが、その原因は実は良く分かっていません。
主に、50代以上で多く発生します。
- 安静にしている時に、主に手足、頭、唇などに震えが起こる。
- 進行すると、動いている時でも震えるようになる。
- 動作が遅くなり、細かいことがしにくくなる。
- 顔の動きが少なくなる、表情が作りにくくなる。
- 関節を動かした時に抵抗がある。
- 飲みこみにくくなる。
- 歩き出しにくくなり、急には止まれなくなる。
これらが、パーキソン病の特徴です。
寒くないのに震えが起こるようになったら、怖いのがこの病気でもありますので、脳神経外科をまずは受診することをおすすめします。
ストレス
ストレスを強く感じる事で震えが起こる場合があります。
大切な会議のプレゼンテーション前、コンクールや発表会の前、舞台袖、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?
ストレスは様々な原因の元ですので、特に消化器に影響を与えることが多く、胃痛や下痢などを起こす場合もあります。
また、上記のような、明らかに緊張する場面で一時的に大きなストレスを感じ、震えがくる場合が良いのですが、日常的に、職場や学校などで震えがくるようでしたら注意が必要です。
鬱病や社会性不安障害、対人恐怖症などの様々な精神疾患の可能性があります。
決まった場所や、人の決まった行動や言動に反応して震えが起こり、その結果、頭痛や食欲不振、吐き気など他の体調の不良も覚えた場合は、早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。
精神科、もしくは心療内科で、カウンセリングを中心に、場合によっては投薬などの治療がおこなわれると思います。
明日が大事ことがある、などの一時的な緊張であれば、ゆっくりとお風呂につかり、アロマやマッサージなどで気分を落ちつかせると良いでしょう。
日常的に震えがくる場合は、まず病院へ
いかがでしたか?
まず、心配のない震えというのは、一時的な緊張によるものです。
この場合は、原因が取り除かれれば、収まる事がほとんどです。
しかし、日常的に、繰り返し震えが起こる場合は、何か、体が異常を訴えていることがあります。
一番近いと思われる症状を見つけ、早めに病院を受診しましょう。