脇腹のしこり、腫れの原因は?痛い、痛くない場合は?何科で治療できる?

 

ある日突然、脇腹の様子がおかしくなってしまったという経験を持っている方はいらっしゃるでしょうか。

例えばしこりを感じたり、腫れているようだったりという症状です。

 

実は同じ症状を経験したことがあるという人は、多く見受けられます。

その原因は一体何か、そしてどうすれば元に戻せるのか。この記事では、そんな脇腹の事情について解説しています。

 

 

脇腹のしこりの正体としてまず考えられるものは脂肪種

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「脂肪腫」という用語を聞いたことはありますか?これは多くの人に見受けられる疾患です。

脂肪腫は良性の腫瘍であり、40代から50代の女性にはとくによく見られます。

 

ところで「良性」の腫瘍はどのようなものかというと、体全体に広がっていくわけではなく、その発生した場所で大きくなっていくタイプの腫瘍です。

基本的に脂肪腫は背中や腰などに現れやすい腫瘍ですが、脇腹に発生することもあります。

 

最大で数センチ程度にまで大きくなることがあります。基本的に命に別状はなく、自然に元に戻るケースが多いです。

脂肪腫は、基本的に発生しても痛みは感じられません。

 

しかしもしもあまりに大きく目立つようになった場合、あるいは痛いと感じた場合は、手術で取り除くことも可能です。

内科で検診して脂肪腫と判断された場合、取り除くには皮膚科に行く必要があります。

 

基本的には大人が脂肪腫を発症しやすいので、まずはこれを疑ってみることが先決です。

 

腸にガスが溜まってしこり、腫れが発生することも

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ずっと座って仕事をしているデスクワークが主な仕事の方や、おならを我慢してずっと過ごしている方で脇腹にしこりや腫れのような症状が発生しているのであれば、それはおそらく腸にガスが溜まっています。

 

この場合は運動を行ったり、野菜や魚のような食材を積極的に摂ることによって解決できるでしょう。

このような原因だった場合は食生活も、脇腹のしこりや腫れに関係しています。

 

座って行う仕事を生業としている方は、なかなか運動する機会がありませんよね。自宅に帰ってから少し時間を使ってストレッチを行ったり、たまにトレーニングジムに通ってみたりすることで、できるだけ体を動かすことをおすすめします。

 

仕事が忙しく食生活になかなか気を使えないという方も、それで体を壊してしまっては仕方がありません。

なかなか時間を取るのは難しいかもしれませんが、健康のために少し考えてみてはいかがでしょうか。

 

ウィルムス腫瘍が脇腹のしこりを発生させる

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これは大人ではなく、主に子供に見られる症状です。お子さんの脇腹にしこりがみられるという場合は、これを疑ってみましょう。

基本的には、ウィルムス腫瘍は5歳以下の子供がかかるいわゆるガンです。

 

顔面蒼白や体重の低下、腹痛、そして食欲が失われるというような症状を伴いますので、いくつか当てはまる場合は小児科で診察を受けましょう。

通常のガンと同じく、早めに発見できれば治せます。逆に発見が遅くなってしまうと、命にかかわることとなってしまいます。

 

できるかぎり早めに何らかの異常に気がつけるように、お子さんと共に過ごす時間はしっかりと取り、確認しておくことが重要ですね。

 

 

脇腹のしこりは癌である可能性もある

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これを書いてしまうと不安になってしまうかもしれませんが、実は脇腹のしこりはガンである可能性もあります。

そしてガンであった場合は、目に見える症状として現れていることもあってかなり進行してしまっている可能性が高いです。

 

脂肪腫との見分け方は、その他に何か異常を感じられることがないかチェックしてみましょう。

例えば最近妙に体重が落ちていたり、尿の色が濃かったりというようなことがある場合は、診察を受けてみることをおすすめします。

 

ガンの場合は胆のうガンや肝臓ガンが考えられます。内科や消化器科といった病院で診察を受けてみましょう。

 

胆のうガンの場合の症状

 

2種類のガンについて少し詳しく解説します。

胆のうガンの場合は、名前の通り胆のうに発生したガンです。症状としてはじめに見られるのは腹痛や黄疸です。

 

黄疸の症状では、皮膚や目などが黄色っぽくなっていきます。進行すると辺の色が白っぽくなっていくのも特徴です。

病状が大きくなっていくことによって、右脇腹にしこりが現れることがあります。

 

肝臓ガンの場合の症状

 

肝臓ガンの場合も初期症状が見られず、発見が難しい病気です。

しかし症状が進行していくと、腹痛や脇腹のしこり、そして痛み、さらに胆のうガンと同様に黄疸が発生したり、倦怠感を感じるようになったり食欲がなくなったりします。

 

しかも先程述べたとおり、そのような目に見える症状が出てしまった段階で既にだいぶ侵攻は進んでしまっているのです。

 

もっとも手遅れだと思って放置してしまうと、いよいよどうしようもなくなってしまいます。不安を感じられるかもしれませんが、頑張って急いで病院で診察を受けなければいけません。