突然、激しい腹痛に襲われた経験はありませんか?
腹痛と一口に言っても、その原因は様々です。
吐き気を伴うもの、痛みだけが強いものなど、痛みの種類が状況によっても違ってきます。
中には、早急に対応しないと命に関わるものもあります。
今回は、そんな急な腹痛について、代表的なものを調べてみました。
腹痛が激痛な場合、どんな原因がある?
胃腸炎
まず、考えられるものが胃腸炎です。
ウイルス性のものとその他のものがありますが、特にウイルス性の場合は、激しい下痢と腹痛、吐き気、発熱なども同時に起こります。
食中毒の原因にもなるのが、冬季によく耳にする「ノロウイルス」です。
保菌していても、発症しない場合もある為、よく調理従事者が保菌していることに気付かずに調理して、食中毒を起こすことがあります。
他にも「ロタウイルス」「アデノウイルス」などが代表的なものです。
もし、ウイスル性の胃腸炎に罹ってしまった可能性がある場合、下痢止めを飲んではいけません。
とても激しい嘔吐と下痢に襲われるれ、冷や汗も止まらず大変辛いことが多い為、つい、市販の下痢止めや吐き気止めを服用したくなりますが、体外に出す行為を止めてしまいますと、体内でウイルスを増やす結果になります。
とにかく全てのウイスルを外に出す事が重要になりますので、水分補給だけ、できるかぎりしっかりと行い、脱水症状に注意しながら収まるのを待ちましょう。
下痢止めなどは処方されませんが、必ず病院へは行きましょう。
脱水症状を起こしている場合もあります。
急性虫垂炎
若い人が激しい腹痛を起こすと、まず、虫垂炎が疑われます。
ドラマや小説などのイメージから、脇腹を押えて急に痛がる、というイメージがありますが、多くの場合、前症状として、上腹部に痛みが走り、吐き気も起こります。
この症状は、胃腸炎に良く似ているため、病院へ行っても、誤診をされることも多いです。
ですので、翌日になっても痛みが治まらない、痛みが移動した、と言う場合はすぐにもう一度病院へ行きましょう。
同時に腹膜炎を併発していることもあります。
子どもの場合はさらに激しい腹痛に見舞われ、背中を丸めてまともに座ることすらできず、仰向けに寝る事すら困難な場合があります。
腹痛を起こしやすい子どもは多い為、わかりにくいですが、半日以上、激しい腹痛が軽減しない場合は、病院へ一度行ったとしてももう一度行きましょう。
急性胆のう炎
ほとんどの場合、胆石が胆汁の流れを妨げることによって発生します。
激しい腹痛、発熱、吐き気などが特徴です。
治療は手術となります。
超音波検査で診断されますが、これも問診だけですと胃腸炎や便秘による痛みとして診断されてしまうこともあるので、長く続くようでしたらも一度、もしくは違う消化器科などを受診しましょう。
腹膜炎
上記の虫垂炎をはじめ、大腸がんなどさまざまな原因で起こります。
腸閉塞を起こし、お腹に痛みを感じるのに下痢などをすることは無く、排便もほとんどなくなります。
放って置くと、腸が破裂して、最悪の場合、死に至ります。
しかし、腹痛だけで病院へ行くと、誤診をされやすいのも特徴です。
数時間が経っても痛みが治まらない場合は、もう一度行くか、他の病院へ行きましょう。
刺されたような激痛が続き、特に食事を摂ると酷くなるのも特徴です。
受診をする科を迷っているなら、消化器科で良いでしょう。
当分は絶食しての入院治療となります。
手術や投薬は、原因の病気によって治療法が異なります。
医師でも診断が難しい?やっぱり違うかも?と思ったら早めにもう一度病院へ
いかがでしたでしょうか?
実は、私自身、何度か腹痛に関しては誤診を受け、酷い腹膜炎を放置するところだったことがあります。
問診ですとわかりにくいこともありますので、一度診断を受けたとしても、おかしいな、治らないなと思ったら、もう一度病院へ行きましょう。
場合によっては命に関わることもあります。