ストッパ下痢止め、という薬をご存知ですか?
水無しで飲める、急な腹痛や下痢によく効く薬として市販されています。
電車の中や会議中など、トイレになかなか行けない時、お腹を壊してしまうということ、案外多くありませんか?
そんな時に活躍する薬として知られています。
では、この薬、一体どのような効果があり、どのように処方するのが適切なのでしょうか?
使ってはいけない場面はあるのでしょうか?
今回は、この、ストッパ下痢止めについて調べてみました。
ストッパ下痢止めとは?
ストッパ下痢止めとは、ライオンから発売されている第2医療品です。
水無しで、口の中で溶かして飲むことができるので、電車の中など簡単にトイレに行く事が出来ない時に使用できる薬です。
緊張やストレス、飲み過ぎなどが原因で起こる下痢に良く効きます。
下痢とは、副交感神経が活発になることによって、腸が異常収縮することによって起こります。
副交感神経を活発にする作用は、アセチルコリンという物質によって引き起こされるのですが、ストッパ下痢止めは、このアセチルコリンをブロックする効果があり、その為、下痢を止めることができます。
用法、用量、価格
服用は成人(15歳以上)に限ります。
1回量:1錠、1日3回を限度として、前の服用から4時間以上開ける。
価格:12錠入り980円程
他に薬を服用している、薬で副作用を起こした事がある方、または妊娠中という方は医師に相談をしてください。
授乳中の方は、薬の成分が母乳に移る可能性がありますので、服用しないでください。
効果が無いって本当?
インターネットで薬について調べてみると、度々効かないという言葉を目にします。
そして中には、効かないので2錠飲んだという人も見かけますが、これは決してやってはいけません。
基本的に、服用してから10分程度で効果が現れるとされていますが、もしおさまらなくても、これは薬ですので、使用量を間違えれば毒にもなります。
用法、用量を守って使いましょう。
一瞬良くなったけど、またすぐに症状が出てしまった
人によって異なるようですが、効き目は概ね30分くらいという人が多いようです。
ので、服用してしばらくして下痢が収まって、これでもう大丈夫と思わずに、トイレを探す為、トイレに行く為の時間稼ぎ程度に考えるのが良いと思います。
緊急時、どうしても少しだけでも良いから下痢を止めたい、という人に良いでしょう。
効かない時はどうすればいい?
もう駄目だ、と限界を迎えてから飲んでも、効果が無い場合があります。
お腹が痛いような気がする、くらいの前兆があれば、普段からお腹を壊しやすい人は飲んでしまった方が良いでしょう。
中には、どうしてもトイレにいけない状況が続く場合、先に飲んでしまうという人もいます。
上記でも書きましたが、効かないからと言って、2錠飲むということはしてはいけません。
どうしても効かなくて困っている、また、毎日のように服用している、という方は、病院で一度検査を受けて見ましょう。
副作用はあるの?
他の薬に多い、眠気は基本的には起こりません。
下痢止めの薬ではありますが、便秘になる効果もありません。
しかし、腸の異常収縮を抑える薬のですので、便が出にくくなったと感じることもあります。
用法・用量を守れば、副作用は起こりにくい薬ではあります。
服用してはいけない時はある?
この薬を使用するのはあくまで、緊張やストレスなどによる突発性の下痢や腹痛です。
特に、激しい嘔吐や嘔吐を伴う、菌性、ウイルス性の胃腸炎には使わない方が良いです。
すぐに消化器科や内科などを受診しましょう。
菌性・ウイルス性の下痢にも、ストッパ下痢止めは効果が出ますが、菌性、ウイルス性の下痢を無理に止めてしまうと、それだけで菌が体内で爆発的に増える結果になってしまいます。
有名なものだと、ノロウイルス、ロタウイルスなどがありますが、これがの治療法は、確実に水分を摂って、ウイルスを外に出す事です。
ので、むやみに薬で止めたりせずに、病院へ行って適切な治療を受けましょう。
ストッパ下痢止めを使用するのは、ストレスや飲み過ぎが原因のものだけ、症状が重ければ病院へ
いかがでしたでしょうか?
うまく使っていけばとても便利な薬であることがお分かりいただけたでしょうか?
どうしてもトイレに行けない時、お腹を壊してしまう人は案外多いです。
緊張やストレスは、それだけで消化器に大きな影響を与えます。
日常的に、腹痛や下痢に悩まされている人は、一度使ってみてはいかがでしょうか?
しかし、激しい下痢、腹痛、嘔吐などを伴う場合は、すぐに病院へ行きましょう。
とりあえずなんとかしたいと下痢止めを飲んでしまっては、症状を重くする結果になるかもしれません。
そのことに気を付け、用法、用量を守り正しく使用しましょう。