ピップエレキバンの効果と副作用!効果の持続時間は?再利用することは可能?

 

♪ピップエレキバン

という、CMの最後のフレーズは、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

 

今回はそんなピップエレキバンについて見ていきます。

 

 

ピップエレキバンとは?

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ピップエレキバンは、ピップ株式会社から発売されている、フェライト磁石を使用した商品です。

発売は、1972年。

 

なんと40年以上前から発売されており、発売40周年の翌年(=2013年)、商品のラインナップを一新して現在のラインナップになっています。

 

ピップエレキバンの効果

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ピップエレキバンの効果について、改めて書くこともないかとも思いますが、確認しておきましょう。

効果効能は、「装着部位のこり及び血行の改善」と書かれています。

 

要は肩こりや背中・首などがこっているときに、ピップエレキバンを貼っていると、楽になるということですね。

筋肉は、血液から栄養分や酸素をもらい、二酸化炭素などの老廃物を渡します。

 

これにより、筋肉は常によいパフォーマンスを維持することができるのですが、血行が悪くなってくると、このパフォーマンスがだんだん悪くなってきます。

公式サイトによると、肩こりなどの「こり」は、血行が悪くなり当該部位に老廃物がたまるために起こる、とされています。

 

ピップエレキバンは、磁力により血行を促進することによって、老廃物を流し、こりを改善するようです。

何故磁力で血行が促進されるのか、については、科学的根拠が不十分なところで、公式サイトなどにも、その点は書かれていません。

 

そのため、「効くだろう」という心理的な効果(プラシーボ効果)のおかげで、こりが改善されたように感じているに過ぎない、と主張する人もいます。

ちなみに、冒頭に貼った動画の中では、「何故磁力で血行がよくなるのか」が説明されています。

 

すなわち、血中には多くのイオンがあり、磁力がそのイオンに干渉することによって血行が改善される、という仮説です。

イオンというのは、電気的にプラス、若しくはマイナスの電荷を帯びた分子で、このイオンが磁石により一定の力(ローレンツ力)を受ける、というのは理解できるところです。

 

ピップエレキバンの副作用について

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ピップエレキバンは薬ではないので、副作用は特にありません。

ただ、肌に貼る場合に、皮膚の弱い方は粘着剤のせいで肌が赤くなったり痒くなったりする方は稀におられるようで、この点はピップも注意喚起をしています。

 

絆創膏などで皮膚が負ける方は注意しましょう。

貼っている時間は絆創膏は通常半日かせいぜい1日ですが、ピップエレキバンの場合は最大5日程度も想定されていますので、肌荒れは起こしやすい恐れがあります。

 

また、フェライト磁石を用いていますので、ピースメーカーを始めとした医療機器を用いている方は医師に相談した上で使用しましょう。

補聴器も機種によって様々な影響が出る恐れがありますので、くれぐれもご相談の上ご使用ください。

 

どれくらい貼っていていいの?

 

フェライト磁石は永久磁石ですので、強い磁場に置くなどの特別なことをしない限り、効果はほぼ変わりません。

但し、粘着剤は劣化します。

 

ずっと貼り続けていると、当該部位はお風呂で綺麗にされることもなく、だんだん不衛生になってきますので、ピップは大体2〜5日を目安として貼り替えるよう勧めています。

また、剥がしたピップエレキバンの磁石の部分のみを取り外して、別のテープなどで貼り付ける方法をとっても、効果効能自体は変わりません。

 

この方法については公式サイトのQ&Aでも触れられています。

勿論、そんなことをされてはピップエレキバンの売上が落ちてしまいますので推奨はしていません。

 

公式サイトでは、テープの部分(粘着剤)も長年の研究開発により、「かぶれにくい」「長時間貼り付けられる」という二点において優れた性能を示すようで、純正を勧めています。

後は、使用者の皆さんの選択次第です。

 

 

評判

 

巷での評判はどうでしょうか。

ツイッターでは、以下のように様々な意見が見られます。

 

 

とはいえ、やはり#ピップエレキバンなどのようにハッシュタグを付けてつぶやく方は、ピップエレキバンが好きな人が多いと思われるので、総じてピップエレキバンの評判は高いように思われます。

 

結論

 

最後に、現代の科学はまだまだ発展途上です。

そのため、実は厚労省やFDA(アメリカの医薬品承認機関)で承認され、医療の現場で用いられている薬でも、「何故その薬が効くのかよく分かっていない」というものはたくさんあります。

 

抗生物質も一昔前までは「何故効くのか分からない」薬の一つでした(今では殆ど科学的に解明されています)。

そして、「効果あり」とされていた薬が、実は効果なしだった…という例もたまにあります。

 

ピップエレキバンは現状、「科学的には未解明な部分もあるが、一応厚労省の認証を受けた医療機器」という立ち位置です。

 

今後、抗生物質のように作用機序が解明されて文句の付けどころのない医療機器となるのか、「実は効果なし(効果があるのはプラシーボ効果のおかげだった)」となるのか…それは天のみぞ知る、です。

 

そのため、消費者に対して言える結論は、「副作用はほぼ皆無なのだから、とりあえず使ってみて、合う(効果があると感じた)方はそのままご使用になれば良い」ということです。

通常の薬は副作用があるので、「とりあえず使ってみる」はあまりお勧めできませんが、ピップエレキバンの強みはまさにここ(副作用がない点)ですね。