骨折をしてしまった経験はありますか?
何かの拍子に転んだり、ぶつけてしまったり、と原因は様々だと思います。
しかし、よほど大きな骨折でも無い限り、自分では気付かない場合もあるという事を知っていますか?
骨折はぶつけた場所だけではなく、転んだりした拍子に何かを思い切り掴んだりした時の衝撃でも起きる場合もあります。
ぶつけただけかな?打撲かな?まさか骨折はしていないだろう。
そう思いこんで放置してしまい場合や、中には、骨なんて自然にくっつくからと、自分で適当にテーピングをしてしまう人もいるというので驚きです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか?
今回は、骨折と治療と、放置したらどうなってしまうのか、という事について調べてみました。
骨折とはどういう状態?骨折したらどうすればいいの?
そもそも骨折とは、どのような状態を言うのでしょうか?
骨折にもいくつか種類があり、骨が文字通り折れてしまっている状態から、ヒビが入っているもの、折れたうえにずれてしまっているものや、骨が剥がれてしまっている剥離骨折などがあります。
治療法は、主に、骨がずれているかどうかで異なってきます。
骨がずれている場合
牽引を定期的にして、骨のずれを治す方法と、手で押さえてずれを治す方法があります。
手で治す場合は、麻酔が必要になる場合があります。
骨がずれていない場合
添え木やギブスを使って、骨がくっつくまで固定します。
剥離骨折や複雑骨折など
手術で剥離した部分をくっつけたり、細かくなってしまった骨を取り除いたり、ずれた骨を固定したします。
ここまでいくと多くの場合は入院が必要です。
見た目にもわかるくらいに酷い複雑骨折ならともかく、普通に折れた程度なら、レントゲンを撮らなければ詳しくわからず、また正しい治療方もできませんので、長く続く痛みの場合は、病院へ行きましょう。
骨折は放置しても治る?
軽く皮膚を切ったとしても、自然に治ってしまうように、人には自然治癒能力があります。
骨折の治療は、その治癒に任せて、しばらく放って置くという方法にも見えますので、中には、どうせ放置していても治る、と思ってしまう人もいるようです。
しかし、上記の通り、骨折にはいくつか種類があり、さらに骨がずれていたり、剥離していたりと様々な状態が考えられます。
そのまま放置してしまうと、後遺症を抱えてしまう可能性があるのです。
また、すぐに病院へ行ったとしても、治療の途中で通院をやめてしまえば、後遺症が残る可能性が高いです。
治療は最後までしっかりと受けましょう。
では、具体的にはどのような後遺症が考えられるのでしょうか?
変形治癒
一番多いのが、この、変形したまま骨がくっついてしまうという症状です。
骨が折れた時に、ずれが起きていた場合によく起こります。
また、しっかりと固定しなかったために、くっつく前にずれてしまったという場合もあります。
本来の形では無い形で固まってしまいますので、神経が圧迫されたり稼働がしにくくなったり痛みが残ったりと不便が残ります。
過剰仮骨残存
治癒する時にできる仮の骨があります、これが異常に伸びてしまった状態です。
関節の稼働に異常をきたし、さらに慢性的に痛みが残ってしまう場合もありますので注意が必要です。
遷延治癒
骨折状態が治らず、さらに悪化していく症状です。
これは、骨折の治療をまったく行わずに、その骨が血流を圧迫してしまっていた場合に起こります。
後遺症が残ってしまった場合はどうすれば良いの?もう治らない?
関節が動かしにくい、とにかく痛みが酷い、そういう場合は、まずはすぐに病院へ行く事です。
骨折に気付かなかった場合も同様、もしかして?と言う出来事があるならば尚の事、今さら行ってもと思わずに、とにかく病院へ行く事です。
正しいリハビリや治療方を行うことで、多少は快復が見込める場合もありますので、まずは整形外科を受診して下さい。
完全に治るの?
残念ながら、完全に変形でくっついてしまった場合などで関節に影響が出ている場合、100%治るということは難しいようです。
普通に治療、リハビリをしていても、痛みが残る人はかなりの割合でいますので、正しい治療やリハビリを行わなかった場合、どうなるかは明白かと思います。
激しい痛み、痛みが続く、という場合はまず病院へ
いかがでしたでしょうか?
とにかく、放置は禁物、ということはお分かりいただけましたでしょうか?
皮膚と肉の下にある骨がどうなっているのか、医師でもレントゲンを撮らなくては分からない場合が多いのに、私達が見てどうにか判断できるものではありません。
この程度大丈夫、と思わずに、ズキズキとした痛みが続く場合はとにかく骨折を疑って病院へ行きましょう。
そのまま放置してしまうと、一生引きずる後遺症を背負うことになってしまうかもしれませんよ?