なんだか胸の辺りが痛い、食道や気管の辺りに痛みを感じる。
咳がいつまでも止まらない。
そんな症状はありませんか?
一口に喉が痛いと言っても、それには様々な原因が考えられます。
中には、重大な病気に繋がったり、命に関わるようなものもあります。
今回は、そんな、食道や気管の痛みについて代表的なものを調べてみました。
食道や気管のあたりが痛い原因は?
風邪
風邪で咳が続いたり、嘔吐することがあれば、食道や気管が傷つけられて痛みを伴う場合もあります。
放っておくと、悪化してさらに重大な疾患を招くことになりますので、早めに病院へ行きましょう。
気管支炎
風邪かな?と思って、放置していたけれども、ずっと咳が止まらない。
こんな場合は、気管支炎を発症している場合が多いです。
酷い咳が続き、胸や気管に咳をすると痛みを感じます。
発熱、食欲不振、全身倦怠感、胸の不快感、などを伴うこともあります。
以下の症状が続く時は、気管支炎の疑いがあります。
- 渇いた咳が出て、だんだんと強くなってきた。
- 喉が痛い。
- 黄色い痰が出る。
- 咳き込む時、喉が痛い。
- 運動すると激しく咳き込む
- 冷たい空気や乾燥した空気を吸うと咳き込む
これらに一つでも当てはまるものがあれば気管支炎の可能性が高いです。
市販の風邪薬を飲み続けていても良くなりませんので、すぐに医師に相談しましょう。
呼吸器科、もしくは内科でも良いでしょう。
急性喉頭蓋炎
唾を飲み込むと喉の奥が痛い、しかし鏡で見ても腫れている場所が見当たらない。
咳も出ない。
こもった声になる。
こんな症状の場合は、急性喉頭蓋炎である可能性があります。
喉頭蓋とは、ものを飲みこむ時に気管に蓋をする器官です。
この病気の怖いところは、この喉頭蓋が炎症を起こすと急激に腫れてくる場合があり、その結果、窒息死してしまう可能性があるからです。
喉が痛いけど、咳はでないし大丈夫か、と思わずに、呼吸器科、内科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。
逆流性食道炎
食道、気管、胸の痛みや不快感がある、などで一番に考えられるのは、逆流性食道炎です。
胃液が食道まで上がってきてしまい、食道を傷つけます。
その結果、痛みや、咳、ムカつきなどが起こるのです。
高齢者の病気とされていたこともありますが、最近では食生活の乱れもあってか、若者にも多く発症しています。
逆流性食道炎の特徴は以下の通りです。
- 胸やけがする。
- 食後、胃もたれがする。
- 喉に違和感がある、ヒリヒリと痛む。
- 喉から酸っぱい、苦い液がせり上がってくる事がある。
- ゲップが良く出る、ゲップの時に苦みや酸味のある液が出てくる。
これらの症状が見られる場合は、逆流性食道炎の可能性があります。
内科、消化器内科などで一度診てもらいましょう。
昨今、逆流性食道炎の患者は増加しており、食生活や生活習慣がその原因とされています。
主な原因とされているのは、
- 食べ過ぎ
- 脂肪、たんぱく質過多の食生活
- ストレス
- 加齢
- 猫背、姿勢の悪さ
- 肥満
などが上げられます。
少しでも症状を軽くするためには、なるべく食後1時間以内には横にならないようにしましょう。
前かがみの姿勢もなるべく控えた方が良いです。
腹部が圧迫されると、胃液が上がってきやすくなります。
また、寝る場合は右に横向きになって寝ると良いです。
もちろん、バランスの良い食生活と、規則正しい生活習慣も大切です。
しかし、これらのことはあくまで予防や、その場の対処療法ですので、発症している場合は病院を受診しましょう。
放置してしまうと、胃癌などの原因になる場合があります。
食道や気管の痛み、おかしいな?と思ったらまず受診を
いかがでしたか?
咳が長く続いていたり、痛みが続いている、という場合は、もし、熱や他に症状が無くとも、何かしらの病気を発症している可能性が高いです。
どこへ行けば良いかわからない時は、総合病院の受付の方に聞けば相談にのってくれる場合もありますので、まずは、病院で正しい診断を受けましょう。
ずっと悩まされていた、咳や痛みの解決法がわかるかもしれません。