座ると、なんだかお尻に違和感が…。
なんてことはありませんか?
お尻全体が痛かったり、肛門付近に痛みを感じたり、なんとなく違和感があったり。
何れにせよ、座っているのが辛い、というのは、いろいろなことに支障が出ますよね。
座るのが辛いと、勉強や、仕事もまともにできなくなってしまう可能性があります。
今回は、そんなお尻に違和感がある原因について調べてみました。
お尻全体が痛い!原因は何?
お尻から腰、太ももにかけて痛みや違和感がある場合、多くの場合は
- 坐骨神経痛
- 筋肉痛
の二種類が考えられます。
坐骨神経痛は、腰椎になんらかの異常が発生し、神経を刺激して痛みや違和感が出る症状。
対して、筋肉痛は、ご存知の通り、筋肉を使いすぎたことによって出る痛みです。
お尻が筋肉痛になんてなるの?と思うかもしれませんが、なります。
普段、デスクワークが中心で、運動習慣が無い人が急に運動すると、太ももやお尻の辺りが痛くて、下手をすると動けないほどになることもあります。
しかし、筋肉痛の場合は、湿布などを貼って安静にしていれば長くとも数日で快復します。
坐骨神経痛はそうではありません。
坐骨神経痛の筋肉痛の違いは以下の通りです。
一点ではなく、全体が痛む
筋肉痛は、ここが痛い!という感覚がありますが、坐骨神経痛の場合は、この辺りが痛い、という風にふんわりと範囲で示されることが多いです。
安静時も痛む
筋肉痛の多くは安静にしていれば痛みを感じませんが、坐骨神経痛の場合は痛みが強いです。
何カ月も継続する
筋肉痛は長くとも数日で快復しますが、坐骨神経痛の場合は原因を取り除かなければ痛みが続きます。
これらの症状がある場合には、マッサージなどはせず、とにかく早めに病院へ行く事をおすすめします。
マッサージをしてしまうと悪化する場合もあります。
肛門付近に違和感、これって痔?
次に、肛門付近に違和感や痛みがある場合です。
痔の場合は、常時痛む、という場合はだいぶ悪化している状態であり初期の場合は安静にしていると痛みがそこまでありません。
しかし、裂肛が悪化すると、なんとなくずっと違和感がある、と言うこともあります。
肛門周囲の痛みや違和感の原因と特徴は以下のものがあります。
排便時の痛み、出血
内痔核、裂肛の場合に多くある症状です。
場所によって痛みがある場合と無い場合があります。
痛みが強い場合、排便時に激しい痛みにより、充分な排便ができず、便秘になってしまうことも考えられます。
さらに、痛みは数時間続き、便意があっても我慢してしまうこともでてくるでしょう。
出血の度合いもさまざまで、ペーパーに少しつく程度のものもあれば、鮮血がぽたぽたとでるくらいまで出血し便器を染めてしまう場合もあります。
また、もっと酷くなると、下着についてしまうこともあります。
排便後、便器が真っ赤に染まっていたらそれだけで恐ろしいですよね。
便に血液が付く場合、原因はその多くが痔ですが、直腸に痔以外のなんらかの病気、悪性腫瘍やポリープなどをかかえている場合もありますので、病院でしっかりと検査を受けることをおすすめします。
ちなみに、よく痔で見られる肛門付近からの出血は、赤い鮮血ですが、黒いどろりとしたものが便に付いている場合、大腸からの出血である場合が考えられ、大腸がんやポリープをはじめ、潰瘍性大腸炎などの病気をかかえている可能性もありますので、専門医で内視鏡検査を受けることをおすすめします。
排便時で無くとも肛門が痛む
血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍で見られます。
痛くて座れない、夜眠る事ができない、と言った症状まで悪化していることもありますので、早めに病院へいきましょう。
市販の痔の薬でなんとかなる症状ではすでにありません。
肛門が痒い
肛門付近に皮膚炎ができている、また、カンジタ菌などの感染も考えられます。
明け方近くに痒くなるという人は、ギョウ虫も疑ってみても良いかもしれません、
今時ギョウ虫?と思うかもしれませんが、現在でも稀に感染している人はいます。
いずれにせよ、医師の診断と検査、治療が必要になりますので、寝つけないほどの痒みであればそれは異常ですので早めに病院へ行きましょう。
肛門科へ行くのはちょっと…と特に女性の方は思うかもしれませんが、女性で痔の悩みを抱えている方は案外多いです。
行ってみると女性の患者さんも多いので、悪化する前に病院へ行きましょう。
長く、いつまでも続く場合は早めの受診を
いかがでしたか?
お尻の違和感の原因について、種類別に説明していきましたが、少しは助けになりましたでしょうか?
お尻の異常は、悪化して座ることができなくなる、などの事態まで起きてしまうと当然、仕事や勉強、その他の事にも大きな弊害が出ます。
少しでも、いつもと違うな?おかしいな、と思ったならば。なるべく早く病院へ行き、原因を特定しましょう。