トイレに行って、ふと見ると、便が水に浮いている。
これは、良いんだっけ?悪いんだっけ?
なんて、思うことはありませんか?
便は、健康のバロメーターと言いますが、普段と少し違う様子だと気になってしまいますよね。
では、便が正常な状態とはどういう状態なのでしょうか?
心配する必要がある場合は?
今回は、それらのことに調べてみました。
便が浮く?沈む?健康なのは?心配いらない?
まずは、便が浮くのと沈むのは、一体いったいどっちが健康なのでしょか。
便は、正常な状態であると、「沈み」ます。
では、便が浮く状態とは、何かの病気なのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
まず、大半がしばらくすると沈む便に戻るような心配がいらないものです。
では、便が浮くような状態とは、どのような状況なのでしょうか?
便の中のガスが多い
摂取した食べ物によって、便の中のガスが多くなり、そのせいで便が浮いてしまうことがあります。
時間が経てば戻りますので、何の心配もありません。
豆類、牛乳や乳製品、糖類、でんぷんを多く含むものがこれに該当します。
よく、さつまいもを食べるとおならが出やすくなる、と言いますが、一番わかりやすい例がこれです。
吸収不良
充分に、腸で吸収が行われなかった場合、浮く便が出ることがあります。
栄養素や水分が腸で充分吸収されなかった状態、いわゆる下痢の状態です。
原因は、体の冷えや風邪、またはストレスなど精神的なものまで様々なものが考えられますが。
原因により、脂肪分や水分を多く含み悪臭を放つ場合は、消化管の感染症の疑いがあります。
基本的に、これらの病気は、原因のウイルスや細菌を出しきってしまえば治る病気ですので、病院へ行っても下痢止めを処方されることはありません。
ただし、水分や栄養素を吸収されない状態で排泄し続けるので、まず脱水症状の危険がありますので、やはり病院へ行く事をおすすめします。
これらが原因で便が浮いてしまっている場合は、吸収不良を引き起こしている原因が分かれば治りますのでそれらを治す適切な治療を受ける事が大切です。
また、ストレスなどが原因で慢性的に下痢を起こす、過敏性腸症候群という病気があります。
精神的なものが大きいので、内科や場合によっては精神科や心療内科などを受診しながら治療していきましょう。
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乳糖不耐性
牛乳に含まれる乳糖を分解できない体質をこう呼びます。
この症状の方は、案外多く、牛乳を飲むと下痢をしてしまう人、というのはこれに該当する場合があります。
ガスが発生しやすくなり、下痢も起こりますので、浮く便が出ることが多いです。
温めてゆっくりと飲んだり、少しずつ口に含んで噛むようにしてから飲むなどすることで、改善されることもあります。
たまに、乳製品のアレルギーと勘違いする方がいますが、免疫機能が原因であるアレルギーとは違う症状ですので、混同はしないようにしましょう。
慢性的に続く時は病院へ行った方が良い
ほとんどが一時的なもので、心配するようなものではありませんが中には、疾患が原因の場合もありますで、浮く便が数週間続いたり、体重の減少、発熱など他にも何か症状がある場合は、早めに病院へ行きましょう。
セリアック病
グルテンという、小麦に含まれるたんぱく質が、小腸を傷つける自己免疫疾患で、治療法は今のところ無いとされています。
グルテンを摂取しなければ症状は治まります。
短腸症候群
腸が正常に栄養を吸収できていない状態を言います。
外科手術や、先天的に腸の一部が欠けているなどのことが原因で起こります。
充分に栄養を吸収できないので、水に浮く便が出ます。
他にも、様々な病気が考えられます。
便は健康のバロメーター、気になる状態が続いたならば受診を
便の状態を見るだけで健康状態がわかる、などと言う人もいるくらいに、便は健康の状態を示しています。
浮く便が続くということは、上記の通り、栄養素が吸収できていない可能性があり、あまりに続く場合は、何らかの病気が疑われることもあります。
さらに、体重まで減少してきたならば、慢性的に栄養吸収ができていない状態ですので、その可能性は高くなります。
こんなことで、と思わずに一度、消化器科や内科を受診してみましょう。