なんだかお腹がゴロゴロすることが多い…。
水のような便が出るのに、お腹は痛くない。
こんな症状はありませんか?
よく聞く、食中毒、インフルエンザや風邪などの影響で起こる下痢には、とても激しい腹痛や吐き気が伴うイメージがありますよね。
では、このような腹痛が無い、または酷く無い下痢とは一体どのような原因があるのでしょうか?
今回は、このような水様便について調べてみました。
下痢はどうして起こるの?水様便とはどのような状態?
まず、下痢とはどうして起こるのでしょうか?
私達は、まず口から食べ物を摂りこみ、その後、様々な消化器官を経由して便として排泄されます。
胃や小腸で分解吸収された食物は、ほぼ水状の状態で大腸へいき、そこで水分を吸収されて良く知った便の状態になります。
ここでの水分の吸収がうまくいかなかった場合、腸管内の分泌液が過剰になってしまった場合、そして、腸内の動きが活発すぎて腸内で吸収するには不十分なスピードで体外に排泄されてしまった場合に下痢は起こります。
さらに4週間以上続くものを慢性下痢、4週間以内のものは急性下痢と呼ばれています。
水様便とはどういう状態?
下痢とは、水分の状態が90%を超えたものを言います。
水様便とは、さらに水分量が多く、95%以上のものをさし、文字通り水とほぼ同じような状態のものを言います。
一般的に、このような状態になるのは、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎がほとんどですが、この場合、激しい腹痛や吐き気が伴う場合がほとんどです。
また、飲み会などで冷たいアルコールを飲み過ぎたり、暴飲を行ったりしてお腹をくだす場合も考えられますが、こちらも腹痛を伴います。
水様便なのに腹痛が無い、これって何が原因?
カフェインやアルコールの摂りすぎ
上記のように冷たいものを飲みすぎると、わかりやすくお腹を下してしまいますが、暖かい飲み物でカフェインやアルコールを摂り続けた時も、これらが腸の活動を活発にする作用がありますので下痢になる場合があります。
自分の摂取したものをよく思い出して見ましょう。
分かりやすいのが珈琲ですが、紅茶やほうじ茶などもカフェインが多く含まれています。
乳糖不耐性
乳糖とは、牛乳などに含まれる糖類です。
これらの消化ができないことで、下痢を起こす人が、案外多く、乳糖不耐性と呼ばれます。
アレルギーとは少し違います。
直接の牛乳以外、乳製品などでは起こさないので、栄養バランスが気になる方はそちらを摂れば必要な栄養素は確保できると思います。
アレルギー反応を起こしている
何かわからないままアレルギー反応を起こしている場合があります。
水の中のマグネシウムなど少し分かりにくいもので起こしてしまっている場合もありますので、下痢を起こす前と後で口にするものに変化があったか思い出してみましょう。
私も昔、引っ越した後、下痢が続くなぁと思っていたら引っ越し先の水道水が原因であったことがあり、直接水道水を飲むのを止めたら治った事がありますので、意外なものが原因である場合もあります。
キシリトールなどの糖アルコール
ガムの裏側に、食べ過ぎるとお腹が緩くなることがあります、などと書いてあることはありませんか?
仕事や運転のお供にガムを食べるという人は多いと思いますが、食べ過ぎると下痢をすることもありますので注意しましょう。
咀嚼が足りない
主に高齢者の方に多いですが、咀嚼が足りないことが原因で、食べ物が消化されずにそのまま排泄されてしまう場合があります。
誤嚥や、喉に詰まらせる原因にもなりますので、消化吸収のためにも良く噛んでから飲みこむようにしましょう。
そのまま排泄されてしまっては栄養素の吸収もできていませんので、食べている意味が無くなってしまいます。
慢性的に起こり、体重減少があるならば注意を
なんらかの病気が原因で、腸で食べ物を消化吸収できない状態になっていると、下痢の状態で排泄されます。
こちらも腹痛が無い場合があります。
その場合、栄養吸収がされないために、体重の減少が起こってしまうこともありますので、慢性的な下痢と体重減少が一緒に起こった場合は医療機関を受診しましょう。
お腹が痛くはないけどもゴロゴロしていることが多い、おならが多い、原因は?
痛くは無いけれどもゴロゴロと音がすることが多い。
なんて人は案外多くありませんか?
そして、急に下痢を起こしたり。
これは、お腹の中にガスが溜まってしまっていることが原因の場合が多いです。
過敏性腸症候群と呼ばれ、20代の男性に多い、ストレスなどが原因で起こる症状です。
主に、トイレに行けない状況で、下痢を起こすことが多いです。
突然の水様便や、腹痛も一過性のものがほとんどで、放っておいてしまうことが殆んどでしょうが、内科、消化器科などで相談してみるのも良いでしょう。
腹痛は無くても要注意、続く水様便は早めの受診を
いかがでしたでしょうか?
下痢は、ただ飲み過ぎた、ということでも起こりますが、中には病気が原因のこともあります。
また、その他に不調がないと見逃してしまいがちですが、水様便の場合、水分が多く排泄されていますので、あまりに頻繁に排泄される場合には、水分も補給しましょう。
どちらにせよ、症状が続く場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。