カフェオレ班というものをご存知でしょうか?
多くの場合、新生児に現れるあざで、カフェオレのような色をしているので、カフェオレ班と呼ばれます。
ほとんどが先天的にありますが、時々、思春期に出ることがあります。
自分の子どもに突然現れたら不安になりますよね。
何かの病気ではないだろうか、生死にかかわるようなものだろうか、また、自然に消えてくれるものなのか、将来、この子を傷つけてしまわないだろうかと様々なことが気になってくると思います。
今回は、この、カフェオレ班について、治療法を調べてみました。
カフェオレ班の原因は?
カフェオレ班は、他の痣と同じように、メラニン色素が皮膚の浅いところに定着することで起こります。
生活習慣や、妊娠中の生活など、特に母親が気にしてしまうようなことで原因があるということは無いとされていますし、ただの痣である場合は、遺伝が原因することも無いようです。
この痣は、先天的に出る場合と、思春期ごろに出る場合があります。
ただの痣の場合が多いですが、小さいものが複数出来ている場合は、病気が原因のものがあります。
治す方法はある?
蒙古斑とは違い、自然消滅することはありませんので、レーザー治療によるものが多いですが、高額になりますし、ものによっては、再発してしまう可能性が高いです。
月齢が短かった場合、再発の可能性が高い場合があります。
多くは、乳児から幼児に現れるため、全身麻酔によって行われる治療が何度も行われるため親の方が耐えられずに諦めてしまうこともあるようです。
治療中の痛みはありませんが、小さな身体に麻酔をかけることはそれだけで心配になってくると思います。
しかし、子どもの将来の為を思うと、今の内に治してあげたいという気持ちが強くなると思います。
一人で悩まずに、医師や家族と相談しながら、子どもがもう物心ついているようであれば本人の意志も尊重しつつすすめて行くのが良いと思います。
カフェオレ班が出る病気はある?
レッグリングハウゼン病
手足や体に5~6個の痣がある場合、レックリングハウゼン病の可能性があります。
レッグリングハウゼン病の場合、出生後すぐにカフェオレ班がみられます。
常染色体優性遺伝ですが、両親共に症状が無い場合もあります。
幼少のころは痣のみですが、将来的に腫瘍などの原因になってくる場合があります。
元々は、神経線維腫症と呼ばれていたものが、Ⅰ型とⅡ型にわかれてこう呼ばれるようになり、皮膚疾患が強く出るカフェオレ班が出るⅠ型をレッグリングハウゼン病とするようになりました。
症状は?
出生直後は、5~6個のカフェオレ班が見られ、特に6個以上はこの病気の可能性が高いです。
成長と共に、大きめの痣が増えて行きます。
巨大化する場合もあり、その場合、悪性腫瘍になる場合もあり、そこまでいくと致命的な症状とされます。
内臓疾患は、脊椎の側弯、眼球の変化、脳腫瘍、脊椎神経の神経線維腫、知能障害、呼吸器の病変、循環器の病変、消化器の病変などさまざまなものがあります。
治療法は?
見た目の問題で、カフェオレ班を切除する場合、レーザー治療を行うこともありますが、再発してしまうのと、あまりに数が多いために、やらない場合も多いです。
症状は、内臓疾患から皮膚疾患、腫瘍までさまざまなものがあるため、その都度、その症状や病気に合わせて治療していく形になります。
症状に気付いたらなるべく早く、医師に相談することをおすすめします。
痣に気付いたら、まずは、形成外科に相談すると良いでしょう。
気になるカフェオレ班、気付いたならばまずは形成外科へ
いかがでしたでしょうか?
目立つ痣は気になってしまうという人もいるでしょう。
しかし、痛みがあるわけではなく、ただの痣だと放置してしまう人もいるでしょう。
もしかしたら、その痣には重大が病気が隠されているかもしれません。
いつまでも消えない痣、多くなる痣は、医師に相談してみることをおすすめします。