なんだかお腹が痛い、吐き気がする、熱も…。
突然お腹が痛くなったら、一体何が原因なのでしょうか?
腹痛と言っても、どこが痛くなるか、前後に何をしたか、何を食べたかで原因は変わっていきます。
今回は、その中でも代表的な原因を調べてみました。
腹痛の原因、症状や痛む場所によって違う?
急性胃炎
鳩尾の辺りが痛くなり、胃に圧迫感や吐き気、食欲不振などが起こります。
珈琲などのカフェイン飲料、アルコール、冷たいものの摂り過ぎ、刺激物、脂ものの食べ過ぎ、暴飲暴食、ストレス、など原因は様々です。
食べ過ぎや飲み過ぎが原因の場合は、市販薬を飲んで安静にしていると一日程度で収まることもあります。
しかしストレスが原因であれば、ストレスの元を取り除かなければならないですし、感染症が原因で胃炎を起こしている場合はその病気を治す必要があります。
一部の、特に鎮痛剤には、胃の粘膜を傷つけるものもありますので、今、薬を服用している場合は空腹時に服用していないか、用法用量、薬剤師の指示を守っているかをきちんと確かめましょう。
急性腸炎
腹痛の他に、吐き気や激しい下痢などが起こる場合があり、血便や未消化物が便に混じるなどの症状が出る場合もあります。
細菌やウイルスが原因であれば、むやみに下痢止めを服用するとウイルスが外に出ずに悪化したり症状が長引きますので、酷い下痢や嘔吐を起こしている場合は、充分に水分を摂り、病院へ行きましょう。
インフルエンザB型の場合、発熱、嘔吐、下痢を起こす傾向がありますので、高熱が出た場合は特に注意が必要です。
自己判断で市販薬を飲むのは危険な場合もありますので、嘔吐や下痢が辛ければ辛いほど、下痢止めを飲んではならない場合が多いので、気をつけましょう。
腹膜炎
何らかの炎症が原因で腹膜炎を起こしている可能性もあります。
特に多いのが、虫垂炎です。
虫垂炎と言いますと、脇腹が痛くなるイメージがありますが、初期段階では胃が痛くなったり不快感を覚えることからはじまる場合が多いです。
また、発熱する場合もあります。
他にも、腸炎や胆のう炎、大腸がんなど、様々な病気で起こります。
内臓痛とは違い、刺されたような、苦しい痛みとは少し違う痛みが続き、食事をすると内臓が動く為痛みが酷くなる傾向があります。
腸の近くですと、腸が塞がって便が出ない為、便秘と誤診されやすいですが、酷い痛みは続きますし、便秘の場合そこまで普通は痛み続けることはありませんので、やはりおかしいと思ったらしっかりとした検査のできる大きな病院へ行きましょう。
放置すると、最悪、命を落とす事もあります。
食物アレルギー
アレルギーの有名な症状は、蕁麻疹、唇の腫れ、など皮膚疾患であることが多いですが、他にも代表的な症状に消化器の異常があります。
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などを起こす症状です。
蕁麻疹や呼吸器の症状と同時に起こることもあり、二つ以上の症状が同時に起こることとアナフィラキシーと言います。
さらにその症状が進み、意識を失い、最悪の場合、死に至ります、この症状をアナフィラキシーショックと言います。
特定の物を食べると、酷い吐き気を起こす場合などは一度しっかりと医師の診断を受けた方が良いでしょう。
また、似たものに「乳糖不耐性」というものがあります。
これはアレルギーとは異なりますが、牛乳の中の乳糖を分解する事が出来ない為、主に、冷たい牛乳を飲むと腹痛を起こしてしまうもので、この症状がある人は多いです。
温めて飲むと平気だったり、ゆっくりと飲むと抑えることができることもあり、少しずつ飲む事で改善する事もできます。
しかし、牛乳を摂取したいと思う時、シチューなど調理すればそこまで問題は無いと思いますので、無理して腹痛を起こすのもおすすめしません。
過敏性大腸症候群
過敏性大腸症候群とは、近年増えてきている病気です。
その原因は、主にストレスです。
その為、電車の中や、大事なプレゼンテーションや会議、テスト中など、トイレに行けない時に、下痢を起こしてしまうのです。
これでは、ただ、電車に乗ることすら怖くなってしまいますよね。
しかし、その恐怖心がまた腹痛を起こす原因になってしまうのです。
排便後は腹痛が治まることが多いですが、ガスが溜まりやすかったり逆に便秘になると言う人もいます。
消化器科などに行っても、病理的な所見が見つからないことが多く、それでも下痢や便秘、酷い時には下血を起こすこともありますので、あまりに酷い時は一度専門医で病気が無いか診断を受けた後、精神科や心療内科に相談すると良いでしょう。
腹痛の原因は様々、酷い下痢の時は市販薬は飲まずに病院へ
いかがでしたか?
腹痛の原因はあまりに多岐に渡っています。
もし、酷い水様便の場合はウイルス性の感染症の場合がありますので、下痢止めは飲ますに即病院へ行きましょう。
その他、いつも腹痛を起こしやすいという場合でも、原因がわかれば改善できるかもしれませんので、かかりつけ医や内科、消化器科などで相談して見ましょう。