指先を使う仕事をしていると爪が割れてしまうことはめずらしくありません。
また女性で爪を伸ばしている方はドアノブに少し引っかけただけで爪が割れてしまうということもありますね。
ではこの爪のはがれや剥離といった症状、自分でできる対処法としてジェルネイルのセルフキットなどを使用しても大丈夫なのでしょうか。
またもし病院にかかりたい場合は何科になるのでしょうか。
爪が割れたときの対処法は?自分でできる対処法は? 病院に行くなら何科にいくべき?
爪が割れる原因はいろいろあり皮膚炎や栄養不足など身体的な理由で割れることもありますが、ここでは事故やアクシデントなどの外的な理由の場合について説明します。
爪には部分によって10種以上の名称が付けられていますが、大きくわけて皮膚と接している部分を爪甲(そうこう)、皮膚から離れて伸びている部分を爪先(そうせん)と呼びます。
日常生活の中で割れることが多いのはこの爪先の部分ですね。
まず健康上の観点から考えると爪先が割れることはそれほど問題ではありませんので、割れて鋭利になった部分だけ整えればあとは伸びるのを待てばよいでしょう。
次に審美的な観点で見ると割れたままでは周囲と長さが違ってバランスが悪いですね。
爪先を使うギタリストは爪が割れてしまうと瞬間接着剤で固定しなおすといいます。
同じ理屈で言えばジェルネイルなどの樹脂製品を用いて割れた部分を形成しなおすということもできるでしょう。
ただこれはあくまでも皮膚に触れない・損傷がない場合で、爪甲部分にまで傷ができている場合は感染症などのおそれがあります。
その場合は受診が必要となりますが、対応できる診察科目は皮膚科となります。
爪が割れたとき補修する方法は? ジェルネイルを使用していい? 具体的な方法・手順は?
爪先が割れてしまった場合はまず割れてしまった部分の爪をもとに戻します。
その上で接着材やパテを用いて固定し補修します。
ジェルネイルは光硬化樹脂という工業製品で、審美歯科部門で取り入れられたことから美容界にも浸透してきました。
樹脂による補修作業は工業製品の場合と行程がほぼ同じです。
まず損傷部分を仮止めし、やすり等を用いて接着部分の凹凸を滑らかにします。
その後補修部分の周囲も含めてかるく傷をつけ樹脂の付きがよくなるよう加工し、最終的に仕上げ作業に入ります。
しかしこれは繰り返しになりますがあくまでも爪先部分の補修に関して言えることです。
質問サイトなどをみると割れて出血した部分もジェルネイルで修復できるか、といった主旨のものをみかけることがありますがこれは危険です。
傷により細菌などに感染しやすい状況になっているのに、その上から科学薬品を塗布しようとしていることになるからです。
爪甲に触れる皮下部分に傷ができた場合は割れた爪を無理に剥がさず、ガーゼなどで軽く固定をしてなるべく早目に病院を受診しましょう。