硬口蓋とは、上顎の辺りで前の方の硬い部分の事を言います。
ここが腫れあがってきたら、とても厄介ですよね。
口の中に何か炎症ができると気になって仕方が無いのに、場所がそこですと、痛くなくても、舌で触れたり、食べる時に引っかかったり、まして痛みがあると何か食べるのも億劫になってしまいますよね。
お腹は減るのに、口が痛くて食べられないなんてストレスになって仕方がないと思います。
この硬口蓋の炎症は、一体、何が原因なのでしょうか。
代表的なものを調べてみました。
硬口蓋の腫れや炎症、原因は?
口蓋隆起
骨が変形し、上顎の真ん中辺りが盛りあがってくる症状です。
硬口蓋の腫れの症状としては、頻度が高い症状で、酷いものだととても大きくなるものもありますが、小さな腫れだけしか見られない場合も多いです。
男性より女性に多く、幼少期にはほとんど見られず40代以降に多く発生します。
基本的に、痛みや痒みなどの感覚はありません。
しかし、歯ブラシや食べ物などが当たりやすく、傷つけてしまえばそこから炎症が起こる事もあります。
原因はよくわかっておらず、良性腫瘍とも言われていますがはっきりとはわかっていません。
治療法ですが、小さいものは放置していても問題ないとされている為、経過観察になると思います。
あまりに大きく、生活に支障が出る場合には切除で取り除く場合もありますが、基本的にはそのまま放置することの方が多いようです。
口内炎
硬口蓋にも口内炎が出来る場合があります。
上記の、口蓋隆起の場合はものが頻繁に当たる為にそれが原因で口内炎ができてしまうことも多いです。
触れずにいるのが難しい場所ですので、なかなか治らず、広がってしまうこともあります。
口腔外科や市販のドラッグストアなどで塗り薬がありますので使用すると治りが早くなります。
経験談ですが、口内を消毒するような薬よりも、塗り薬が一番効果がありました。
歯根膿胞
歯の神経が死んでしまい、その空洞に細菌が繁殖してしまう症状です。
その多くは無症状で、かなり長期間放置してしまう人も多いです。
歯根膿胞がすすむと、歯の根元に白いできものができることがあります。
これはどこにでも出来る可能性がありますが、硬口蓋にできることもあります。
これは、潰れると痛みと悪臭があり、口臭が強くなります。
症状がすすむと、噛んだ時に痛みを感じたり、歯が浮いているような感覚があります。
蓄膿症にまでなるケースもあります。
しかし、基本的には無症状ですので、歯科でレントゲンを撮って貰わないとわからない場合が多いです。
定期的に歯科で検診を受けることで早く発見することができます。
硬口蓋癌
一番恐ろしい可能性として癌があげられると思います。
口内の癌の中では、他と比べて日本では比較的稀です。
東南アジアでの発症率が高いです。
これは、香辛料やリバーススモーキングの影響と言われています。
上皮がんですので、上皮に病変が見られます。
硬口蓋に膨張が見られ、歯茎にまで浸透します。
治療は、化学療法、放射線療法、外科療法とあり、病状やその他の状況を見て判断していきます。
口内炎がいつまでも治らないのでおかしいと思ったら癌であった、ということもあるようです。
口の中の異常は他の異常にも繋がる、早めの治療を
口の中がおかしいと、食欲は低下してしまいますし、ストレスの原因にもなります。
しかも、お腹は減るのですから余計辛いですよね。
口内炎と侮っていても、悪化するとかなり酷いものになりますし、癌であったという報告例もあります。
とにかく、口内の異常は、すぐに病院に行って解決しないと、何か別の病気を招くことになるかもしれませんよ?