会食とは、会社に入った時の歓迎会から始まり忘年会や新年会、他にも友人同士で飲み会や女子会をしたり、と様々な場面があります。
その、会食の場面で、ほとんど物が食べられない、吐き気がする、震えがするなどの症状が起こる人はいませんか?
それはもしかしたら、会食恐怖症かもしれませんよ?
あまり、耳馴染みの無い恐怖症かもしれませんが、近年、少しずつ増えている症状でもあります。
今回は、この、会食恐怖症について、原因や対処法を調べてみました。
会食が辛くて仕方が無い、これって会食恐怖症?
まずは、会食恐怖症にはどのような症状があるのでしょうか?
代表的な症状に以下のようなものがあります。
一つでも当てはまる場合は、もしかしたら会食恐怖症であるかもしれません。
- 外食ができない、外食をするとうまく食べられない。
- 親しい友人や家族以外の前では食べる事ができない。
- 自分の食べる音や、残さずに食べきれるかという不安が誰かと食べている時に常に付きまとう。
- 外食となると、身体が震えてしまい、水もまともに飲めないほど緊張する。
これらの症状の他にも、会食中の会話が恐ろしく思えてしまう、会食会話恐怖症というものもあります。
会社の飲み会や冠婚葬祭などの席では、会話しないわけにはいきませんよね。
そのようば場面が、恐怖症の人には恐ろしくてたまらないのです。
原因は?
主な原因は、一人きりで食事をする孤食だと言われています。
近年、両親の共働きが増え、さらに一人っ子も増えているため、家に帰って用意されている食事を一人で食べる、という子どもも増えています。
一人で食事をすることが多いため、誰かと食事をことで何をしていいのか、何を話していいのかわからなくなってしまうのです。
また、オンラインゲームに夢中になる人が増えた中、少しでも時間を稼ぎたいためにゲームをしながら、ながら食べをする、という人も増えており、これもこの症状の原因になるとされています。
仕事で忙しく、しかし、子どもをお腹を空かせたまま待たせるわけにはいかないという気持ちもあってか、子どもに先に夕食を、と思うでしょうが、たまにお休みなどはみんなで食事をしたり、外食に出掛けたりするのも家族のコミュニケーションにもなり良いと思います。
治療法はある?
まずは、心療内科を受診しましょう。
カウンセリングを受けながら、どのような治療法にするか相談する事になると思います。
まずは、どのような場面では、問題無く食事ができるか、ということを思い出してみましょう。
外食は全て駄目?家族となら平気?親しい友人なら?恋人なら?いろいろな場面を考え、大丈夫な場面から徐々に焦らずはじめてみることが大切です。
薬物療法
不安感が強く、吐き気や震えが止まらない、という場合は、薬物療法を行い、精神を落ちつかせていく場合もあります。
不安を感じていた場面で、薬で不安を抑えることにより、大丈夫だという気持ちを構築していくのです。
食事はさまざまな人とのコミュニケーションに最適なもの、早めの治療を
いかがでしたでしょうか?
無理に焦って治す必要はありませんが、社会を生きて行くうえで会食や、外食は避けられ無いものになってくると思います。
もちろん、精神疾患ですので、すぐに治さなくては焦れば焦るほど、良くない方向に進んでしまう場合もあります。
しかし、会社務めをしていると、どうしても避けられない飲み会や会食はやってくるものです。
ですので、治療にあたる場合は、自分でできる範囲をしっかりと理解し、家族や友人などの協力を得ながら、少しずつ治して行きましょう。